改めて学ぶ・新NISAの「成長投資枠」上手な活用法 個別株式への投資にチャレンジすることも可能
10年程度のトレンドを見ながら、直近3年位でこれらが増え続けているか確認しましょう。 ●稼ぐ力を確認 利益を出す力も重要です。営業利益率(営業利益/売上高×100)、経常利益率(経常利益/売上高×100)が高いほど、儲ける力があるといえます。また、1株あたり利益を示すEPS(当期純利益/発行済株式数)が上昇していれば、稼ぐ力が向上しているといえます。 ●財務の健全性を確認 企業の総資産は、発行済株式と事業の利益の蓄積を合計した自己資本(≒純資産)と、借入によって得た他人資本(負債)で構成されます。
負債が多いと、経営が安定しておらず倒産の確率が上がると一般的にいわれ、また返済や利子の負担が多くなるため利益を圧迫します。 負債が多すぎず、自前の資金で経営しているかを表すのが、自己資本比率(自己資本/総資産)です。業種によりますが、30%以上が目安といわれます。 ●株価が割安か確認 会社の実力と比べて「株価が安いか」を測るには、PER(株価/EPS)とPBR(株価/1株あたり純資産)を使います。PERが低ければ利益水準と比較して割安、PBRが低ければ保有する純資産に対して割安といえます。
工藤 将太郎 :クレア・ライフ・パートナーズ代表取締役社長