「お前、なんか勘違いしてんじゃねえか?」中邑真輔が“落胆の本音”…NOAHビッグマッチを前に、“かわいい後輩”だった佐々木憂流迦に苦言の理由
一昨年の元旦に再開「お前、いつ来んの?」
そんな中邑と憂流迦が久しぶりに再会したのが、グレート・ムタvs中邑真輔が行われた、2023年1.1日本武道館のバックステージだった。 「ムタ戦の時に憂流迦が日本武道館にひょっこり顔を見せたんですよ。(プロレスに)興味がなきゃ来るわけがないから、なんとなく感覚としてこっちの世界に来るのかなと思って、『おまえ、いつ来んの? 』と声はかけましたね」 この時、グレート・ムタvs中邑真輔を生で観て衝撃を受けて、佐々木憂流迦はプロレスラーへの本格転身を決意。その時の思いを憂流迦はこう語っている。 「共通の知人を通じてご縁をつないでもらったNOAHの関係者に誘っていただき、日本武道館に行かせていただいたんですけど。ムタと真輔さんの試合を観て、感動で打ちのめされましたね。 僕は絵画や映像作品、お芝居なども含めた芸術、アートが好きでたくさん見るんですけど、あそこまで“食らった”ことはなかったんですよ。僕自身、プロレスも格闘技もすべて『ファイトアート』だと思っていて、総合格闘技をやりながらも常にアートとしての作品を目指してきたんですけど、あの試合は『ファイトアートの作品として、こんなにすごいものを作ることができるんだ』って感動して、そこで腹が決まったんです」
デビューわずか1年での中邑真輔戦
もともと佐々木は少年時代からプロレスファンで、しかも武藤敬司、グレート・ムタのファン。個人的な親交もある中邑真輔も若い頃から憧れの対象だった。そんな二人が作り出す「ファイトアート」の作品を目の当たりにしたことで佐々木憂流迦の運命は変わり、その約1年後、今年の1.2有明アリーナで正式にプロレスデビューをはたす。 そして7.13日本武道館でHAYATAを破り、早くもNOAHナンバー2のベルトであるGHCナショナル王座を奪取。同王座のデビュー最短戴冠記録を大幅に更新し、自身のプロレス初タイトル戴冠を成し遂げた。そして今回、デビューわずか1年で日本武道館での中邑真輔戦というビッグチャンスをつかんだ。 2023年1.1日本武道館では、中邑真輔がファン時代に死ぬほど憧れたグレート・ムタとの“奇跡の一戦”を実現させ、極上の名勝負を作り上げた。そして今回は、佐々木憂流迦が、かつて人生が変わるほどの感動をもらった中邑真輔と対戦する、2年前とはちょうど逆のシチュエーションとなる。 佐々木憂流迦にとっては、まさに運命の一戦。中邑も「僕と憂流迦にはそういう一応のストーリーがあるので、『やる意味はあるな』と思って、オファーを受けました」と語ったが、「ただ、いざ決まってみると、少しばかり落胆しましたね」とも言った。それは、この一戦が決まってからの憂流迦の一連の言動に対してだった。
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