「17年ぶり利上げ局面」で有効な"投資尺度"を教えよう
金融政策決定会合後の記者会見に臨む植田総裁(写真:ブルームバーグ)
日本銀行は3月18~19日に開催した金融政策決定会合で、マイナス金利政策の解除を決定しました。今後、短期金利は0.0~0.1%程度の間に誘導されることになります。また、長期金利を0%程度に誘導する長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)の撤廃も同時に決めました。2007年2月以来、17年ぶりの利上げとなります。 植田和男総裁は同日の記者会見で、マイナス金利政策の解除の理由として「賃金と物価の好循環の強まりが確認されてきた」ことと発言しています。さらに「当面、緩和的な金融環境が継続すると考えている」とも述べています。 金融政策が「異次元の金融緩和」から転換したこと、そして、その背後にある「デフレからの脱却」への見通しは、今後の株式投資のスタンスや物色を決めるうえで意識を強めておく必要があります。そこで今回と次回(3月31日配信予定)の本連載では、金融政策が転換して「デフレからの脱却」が進む局面において効果的な投資尺度を軸とした投資手法と、その投資の留意点を取り上げます。
本文:2,920文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
吉野 貴晶