実機レポート「Apple IntelligenceのためのMac」その相性と実力
プラス2.2万円でNano-textureディスプレイに。屋外で使うなら大歓迎
2023年のM3搭載機から、最新のM4搭載機が進化するポイントの中で重要な点は3つある。ひとつはiMacと同じ12MPセンターフレームカメラとデスクビューに対応したこと。もうひとつは高速Thunderbolt対応のコネクタが1基増えて計3基になった。M4 Pro、M4 Maxのモデルは最大120Gbpsの高速伝送が可能なThunderbolt 5対応だ。 さらにもうひとつ、MacBook Proもプラス2万2000円でNano-textureディスプレイが選択できる。MacBookこそ屋外のさまざまな場所に持ち出して使うことが多いので、この光の映り込みが抑えられるオプションは大歓迎だ。筆者がM3基を買ったことを「早まった」と悔いてしまう唯一のポイントだ。 今回筆者が試用したマシンは14インチのM4 Proチップ搭載機。48GBメモリなどいろんなオプションを付与しているので、Apple Intelligenceの作文ツールやクリーンアップツールなどが文句の付けようがないほど快適に動作する。オーディオビジュアルの再生グレードも高く、本体に内蔵する6スピーカーオーディオで迫力のある空間オーディオ再生が楽しめた。 Apple IntelligenceはM1チップ搭載のMacから使えるので、比較的新しい MacBook Proのオーナーが即座にM4搭載機に買い換える必要はないかもしれない。だが、M4による進化はふとしたところで実感されるし、コネクタがひとつ増えることなども地味に嬉しい。発売後にApple Storeなどで実機に触れてみることをおすすめする。 最後に、今回アップルがM3搭載MacBook Airにもアップデートを実施したことも伝えておく。販売価格を据え置きながら、最小サイズのメモリ容量を8GBから16GBに引き上げたのだ。これからMacBook Airを購入する方は幸運だと思う。
山本 敦