大人はみんな、毛穴ケアを間違っている!3つのNGとは【美の巨匠・齋藤薫さん連載】|STORY
数々の女性誌で長年活躍している美容ジャーナリスト・齋藤薫さんが、STORY読者の悩みに寄り添うQ&A連載。体の変化が目に見えて表れはじめ、不安や悩みも増えてくる40代に、美の先輩からの叡智をお届けします! 【写真あり】美の巨匠・齋藤薫さんのおすすめ毛穴アイテム“5選”
お悩み:【毛穴ケア】
6月になり皮脂の分泌が増え、顔や頭皮の毛穴詰まりが気になっています。あまり洗浄力が強いものだと、逆に取りすぎてしまいそうでなかなか手が出せず、40代におすすめの毛穴ケアアイテムを知りたいです。
若い毛穴と、大人の毛穴は、全く別物?
毛穴が目立つ……それは、私たちにとって最大のNG。年代を問わず、もっとも避けたいトラブルの一つである。でもだからこそ、私たちは毛穴ケアの方法を間違ってしまいがちなのだ。 おそらくは今も「毛穴=皮脂、黒ずみ」と決めつけているのではないだろうか。でも、毛穴悩みは、とても複雑。一面的な原因だけではない、むしろ年代によって毛穴悩みの原因はどんどん変わっていくと考えなければ。 毛穴の悩みの原因が切り替わる、その境界線はおそらく30代後半から40代。 “肌自体の衰えが毛穴を目立たせる”というように、加齢とともに直接的な原因が大きく変わってくるのだ。たとえ角栓があったとしても、それは皮脂過多よりも、ターンオーバーの低下や乾燥、ホルモンバランスの乱れなどによる角質肥厚が原因にあるからこその角栓。 そして何より、皮膚のたるみやハリ弾力の低下が毛穴を大きく目立たせてしまう。たるみがもたらす楕円の毛穴。シワなども伴って、帯状の毛穴の流れを作ってしまう帯状毛穴……だから大人の毛穴は、若い頃の毛穴悩みとは分けて考えるべきなのだ。 言い換えるなら、大人毛穴に悩む人は、そもそもお手入れが間違っているから、なかなか解決しない、ということ。
大人毛穴には、絶対NGなこと3つ
そう、つまり一般的な毛穴ケアは、むしろ逆効果になりがち。 そこで大人の毛穴に悩む人が、絶対にやってはいけないケアは何なのかを考えてみた。 【NG(1)角栓取り】 まず何と言っても、毛穴用のマスク。シートを貼って剥がすような角栓取りは、絶対に避けたい。これをやってしまうと、たとえ角栓が取れたとしても、一緒に必要な角質も剥がしてしまい、バリア機能をいたずらに乱して新たな角栓を作りやすく、余計に毛穴を目立たせてしまう…という結果になりがちなのだ。黒ずみが気になったとしても、角栓を引っ張り出すようなお手入れはダメ。 【NG(2)洗浄力の強いクレンジング】 目立つ毛穴を見つけたら、ともかく“しっかり洗いたくなる”のは、心理的に当然のこと。もちろん清潔にはすべきだけれど、毛穴悩みを持つ人は、どうしても洗いすぎになりがち。石鹸成分の多い洗顔料でゴシゴシ洗うのが1番いけない。オイル洗顔も、角栓を優しく引き出す反面、皮脂を取りすぎてしまう可能性があるので気をつけて。 乳液タイプのクリームクレンジングで、優しくふんわりマッサージして角栓を溶かし出すのがベストかと。 【NG(3)皮脂コントロール】 今の40代は、10代20代と皮脂コントロールケアを散々やってきた世代。毛穴ケア全盛の頃でもあり、毛穴にはまず“皮脂ケア”と、刷り込まれてしまっているはず。 確かに、35歳前後はホルモンの関係で皮脂過多になる年代とも言われる。でも大切なのは油分と水分のバランスで、皮脂を取り除けばいいと言うものではなく、重要なのは潤い補給。石けん洗顔に頼る人はどうしても潤い不足になりがちで、保湿が足りていないケースが多いから気をつけて。