【箱根駅伝】順大・吉岡大翔「ラスト1キロは誰にも負けずに上げられている感覚」 総合5位へ区間賞目指す
来年1月2、3日の第101回東京箱根間往復大学駅伝に向け、順大が12日、千葉県内で会見を行った。 目標の総合5位へ吉岡大翔(2年)が得意のラストスパートで区間賞を目指す。「ラスト1キロは誰にも負けずに上げられている感覚がある。自信を持って質の良いジョグができている」。初の箱根路となった前回は4区8位でチームトップの区間順位。「区間には、こだわらない。1チームでも多く抜かしたい」と力を込めた。 予選会で11位の東農大との差はわずか1秒。歴代最小タイとなった紙一重の勝負を制し、10位で14年連続66回目の本戦出場を決めた。「これ以上に1秒の重みを体験する機会はないんじゃないかというものを感じた。1秒にこだわりをもってやってきた」と出雲、全日本に出場していない中、練習を積んできた。 2月の世界大学クロスカントリー選手権(オマーン)の男子10キロでは日本勢トップの4位。青学大の黒田朝日(3年)や城西大の斎藤将也(3年)らを上回る成績を残した。「引っ張って勝ち切れたのは、ちゃんと走れば、ちゃんと走れるという確認にもなった。確実に自分の力になっているという感触をつかめた」と力強く語った。 エントリー16人のうち10人が下級生となった。チームトップの1万メートル28分13秒67の記録を持つ玉目陸(1年)や、今年の全国都道府県対抗男子駅伝1区(7キロ)で19分31秒の区間新記録をマークした川原琉人(1年)ら若い力が台頭。「前半から積極的に入って、最後の最後まで自信を持って走り抜けたい」と吉岡。長野・佐久長聖高時代に、5000メートルで13分22秒99の高校記録を樹立した実力者がスローガンでもある“下克上”の立役者となる。