【香港国際競走展望】日本馬は4つのレースに計9頭が参戦 スプリントには〝歴代最強クラス〟の地元馬が登場
[香港国際競走=2024年12月8日(日曜)、シャティン競馬場] 8日は香港・シャティン競馬場で注目の香港国際競走が行われる。4つのGⅠ競走に日本馬9頭が参戦。昨年はどのレースでも勝ち星を挙げられなかっただけに、巻き返しへの期待が高まる。
【香港ヴァーズ=芝2400メートル、発走15時10分(日本時間)】
日本から参戦するのは今年の牝馬3冠で1、2、3着と奮闘したステレンボッシュ(牝3・国枝)と、2400メートルのGⅡを2勝しているプラダリア(牡5・池添)。絶対的な中心馬は不在で混戦ムードだが、オーストラリアの強豪ウィズアウトアファイト(セン7・A&Sフリードマン)、遠征実績のあるドバイオナー(セン6・Wハガス=英国)、女性騎手M・ヴェロンとのコンビで堅実に活躍しているイレジン(セン7・Jゴーヴァン=フランス)などが注目される。ハーツクライ産駒で日本生まれのコンティニュアス(牡4・Aオブライエン=アイルランド)も出走予定だ。
【香港スプリント=芝1200メートル、発走15時50分(日本時間)】
スプリンターズSでGⅠ初制覇を果たしたルガル(牡4・杉山晴)を筆頭に、同クビ差2着のトウシンマカオ(牡5・高柳瑞)、サマースプリントシリーズ覇者サトノレーヴ(牡5・堀)の3頭が参戦するが、地元のカーインライジング(セン4・Dヘイズ)が大きな壁となって立ちはだかりそうだ。前走のGⅡジョッキークラブスプリントでは、ゴール前で鞍上が手を上げる余裕の勝利ながらレコードを塗り替える驚異のパフォーマンス。もともとハイレベルな香港スプリント界にあっても、歴代最強クラスの資質を感じさせる。ここは英国、米国、オーストラリアからも参戦があるが、世界の注目は香港のニューヒーローに集まりそうだ。
【香港マイル=芝1600メートル、発走17時(日本時間)】
マイルCSで悲願のGⅠ制覇を成し遂げたソウルラッシュ(牡6・池江)と、NHKマイルC以来の実戦となるジャンタルマンタル(牡3・高野)が登場。ソウルはレーティングがメンバー最上位で、昨年(4着)の経験もあることからGⅠ連勝の期待が高まる。他方、ジャンタルは予定していた富士Sでの復帰を見送り、立て直しての参戦。ただ、NHKマイルCは掛け値なしの強さを見せていただけに、底を見せていない強みがある。対するは地元勢で、前哨戦を制したヴォイッジバブル(セン6・Pイウ)、充実してきたギャラクシーパッチ(セン5・Pン)、安定感のあるチェンチェングローリー(セン4・Kルイ)などが有力だ。C・デムーロ騎手とコンビを組む7戦6勝のフランス馬ラザット(セン3・Jレニエ)も要注意。