横山葵海、プロ2戦目で東洋太平洋ランカーと対戦 亀田興毅氏は「新たな怪物ボクサー」と大絶賛してメイン抜擢
プロボクシング興行「3150×LUSHBOMU vol.3」(12月21日、ツインメッセ静岡)の会見が7日、東京・品川区のワタナベジムで行われ、2022年全日本選手権バンタム級優勝の横山葵海(あおい、23)=ワタナベ=がメインイベントで、東洋太平洋スーパーフライ級6位のデンマーク・ケビド(28)=フィリピン=と同級8回戦を闘うと発表された。 【写真】横山葵海、プロデビュー戦で2回TKO勝ち 大先輩の内山高志氏は「めっちゃ強い」と太鼓判 プロ2戦目で東洋太平洋ランカーと対戦する横山は多くの報道陣らを前にして緊張でガチガチだったが、「自分のボクシングをして、観客を魅了できたらなと思います。まだ1戦しかしてないのに、メインでやらせていただけるっていうのは本当にありがたい。プレッシャーはあるんですけど、自分のボクシングをして、冷静にやろうかなと思っています。(パンチを)もらわずに自分だけ打って、最終的には(相手が)倒れるような感じの流れでいきたい」と意気込んだ。 プロモーターを務める元世界3階級制覇王者の亀田興毅氏(37)は「またエグイの出てきたな。これはやっぱりすごいなって思った。新たな怪物ボクサーが出てきた」と大絶賛。プロ2戦目でメインイベントに大抜擢(ばってき)し「プレッシャーを乗り越えていって、世界のベルトをつかんでもらえたら」と大きな期待を寄せた。 試合内容次第では3戦目で東洋太平洋王座戦を組む予定。さらにその試合で圧勝すれば、日本男子最速記録を更新する4戦目での世界王座挑戦も見据えている。亀田氏は「それぐらいのポテンシャルがあるんじゃないかなとは思う」と熱弁した。横山は「まだ1戦しかしていないんで、キャリアを積んでいきたいなと思っています」と苦笑いしたが、「チャンスがあれば」と前向きな姿勢も示した。 セミファイナルは世界戦が行われ、IBF世界スーパーフライ級王座決定戦として同級3位のウィリバルド・ガルシア(34)と、同級4位のレネ・ビビアーノ(29)=ともにメキシコ=が対戦することが有力。日本ヘビー級王者の但馬ブランドンミツロ(30)=亀田=の再起戦も予定されている。 また、横山が1日付で「3150×LUSHBOMU」契約選手第1号となったことも発表された。1年契約で、日本、東洋太平洋、WBOアジア・パシフィックのいずれかの10位以内にランクインした月は選手と所属ジムに対して、最低合計30万円の月額報酬が支払われる。世界ランキングに入ったり、世界王者になれば、最高で月額報酬は50万円まで上昇するという。「3150×LUSHBOMU」への出場が年間最低2試合は保証され、選手のPRや個人スポンサーの獲得、スパーリングパートナーの招聘(しょうへい)などでサポートを受ける。