XGIMI、天井投写も手軽なスタンド一体型プロジェクター「MoGo 3 Pro」
XGIMI(エクスジミー)は、Google TV搭載のフルHDプロジェクター「MoGo 3 Pro」を、本日9月6日より発売する。価格は79,800円(税込)。本稿では、発売に先立ち開催されたメディア向け発表会のようすも踏まえて、本モデルの詳細をお届けする。なお、同イベントではMoGo 3 Pro含め、計5つのプロジェクター新製品がお披露目された。 【画像】イベントで展示された、天井投写のイメージ MoGo 3 Proは、機能や性能にプラスして使いやすさとデザイン性にもこだわり、全面的にアップグレードと改良を施したとする “MoGoシリーズ” の最新モデル。本体はスタンド一体型の設計を採用しており、縦方向に136度まで投写角度を調整できる。カラーはインテリアに馴染むスターライトゴールドを採用した。 通常の映像投写はもちろん、本体の角度調整のみで天井投写に対応、さらに後述するスピーカーモードへの切り替えが行える。さらに専用のバッテリー付きスタンドやレンズアクセサリーによって、電源接続が不要なモバイルプロジェクターとして屋外に持ち出したり、アンビエント映像やVR空間をリアリティある描写で楽しめたりと、さまざまなシーンでカジュアルに使用できるとアピールする。 投写方式はDLP、光源はLEDを採用。解像度は1920×1080(フルHD)、明るさは450 ISOルーメン、投写サイズは40 - 200型となり、HDR10をサポートする。同社によれば、前モデルである「MoGo 2 Pro」から色域バランスの向上に注力したとのこと。 設置機能として、独自のISA(インテリジェント環境適応技術)2.0を搭載。自動かつ高精度で台形補正/フォーカス調整/障害物の回避を行うため、ユーザーはプロジェクターを好きな位置に置くだけでかんたんに視聴をスタートできる。また、視聴途中に本体を移動させたり、意図せず動かしてしまった際も設定画面を都度ひらく必要はなく、自動で再調整を実施。補正が完了すればもとの映像に戻るため、映像を中断するストレスなくプロジェクターでの映像観賞を楽しめるとした。 OSにはGoogle TVを搭載しており、本製品単独で配信コンテンツや動画を再生できる。リモコンのデザインも刷新。検索や設定の手間を省略し、Google TVを使用する上での操作性を高めたという。YouTube/Netflix/prime videoといった主要なストリーミングサービスへワンボタンでアクセスできるほか、ショートカットキーには任意のアクセス先を登録できる。 新たに同ブランドオリジナルの「XGIMI Wall」アプリも登場。シーリング/アンビアンス/マジカルレンズ/美術館の4つのジャンルで、BGVやスクリーンセーバーとして利用できる各種映像を揃える。なお、同ブランドの既存製品もアプリストアでダウンロードして使用できるとのこと。 サウンド面では米国のオーディオブランドHarman Kardon製のスピーカーを採用し、5W×2基のスピーカーユニットを搭載。パワフルな低音とクリアな高音を実現したとする。本体スタンドの角度調整を収納時の状態(0度)にセットすることでBluetoothスピーカーとしても使用できるほか、音楽のテンポに合わせて本体に搭載されたカラーLEDが光る「スピーカーライトモード」を装備。ライトの色や効果は、好みに合わせてカスタマイズすることができる。 本体の外径寸法は98W×204.9H×95Dmm、質量は約1.1kg。なお、MoGoシリーズの既存ラインナップである「MoGo 2」「MoGo 2 Pro」は現在の在庫がなくなり次第販売終了となる。 さらに、本モデル専用のアクセサリーを別売で3種用意。ラインナップと価格は以下の通りで、とくにスタンドとレンズはブランド初の試みとなる。 ・「XGIMI バッテリー付きスタンド」:14,800円(税込) ・「XGIMI マジカルレンズ」:7,900円(税込) ・「XGIMI MoGo 3 Pro専用ケース」:6,900円(税込) バッテリー付きスタンドは、リチウムバッテリーを搭載した折りたたみ式の3脚スタンド。出力にUSB Type-C端子×2基を備え、MoGo 3 Proはもちろん、スマートフォンなどへの電源供給も可能。外出時や、コンセント位置に制約がある場合もMoGo 3 Proを使用でき、最大約2.5時間の映像再生が行える。外径寸法(組み立て前)は1パーツごとで32W×410H×32mm、質量は約760g。 マジカルレンズはMoGo 3 Proのレンズ部分に装着して使用する。たとえば投写面から1.5mの投写距離なら通常は60型相当の映像となるが、マジカルレンズを使うことで180型まで拡大。単純に映像サイズが大きくなるだけではなく、視聴者を囲むように湾曲した大画面映像を投写するようになる。 あえて4隅をぼやかす効果を搭載しており、映像との境目を曖昧にすることで、プラネタリウムのような幻想的な空間を作り出すねらいがあるとのこと。一人称視点のリアリティあるVR体験や、自然の映像で癒し空間を演出できるなど、自由に楽しんでほしいという。 当日のデモでは、前述したXGIMI Wallアプリにて視聴できる「マジカルレンズ」ジャンルの映像から、クラゲのアンビエント映像や、ジェットコースターに乗車するVR映像、星空や渓谷といった自然映像が上映され、通常時とマジカルレンズ装着時の映像の違いが強調された。 専用ケースは素材にディープグリーンカラーの人工皮革を採用。携帯性だけでなく、防水および防塵、耐衝撃性も高め、アウトドア用途でも使いやすいとアピールした。
編集部:松原ひな子