洗濯機の柔軟剤・洗剤投入口はどれくらいの頻度で掃除すべき? 怠ると何が起きる? 【家電のプロが解説】
洗濯機には柔軟剤や液体洗剤を投入する投入口があります。汚れが目立ちにくい箇所ではありますが、どのくらいの頻度で掃除すればよいのでしょうか。 【表】洗濯機は何年?家電の「寿命」一覧 「All About」ガイドで、企業の製品開発のお手伝いやPR支援等も行うコヤマタカヒロが回答します。 (今回の質問) 洗濯機の柔軟剤・洗剤投入口はどれくらいの頻度で掃除するべきでしょうか? (回答) 洗濯の頻度にもよりますが、都度投入するタイプなら1カ月、自動投入タイプなら2~3カ月が目安です。定期的に掃除しないと成分が固まってしまう場合があります。 どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
◆投入口は月に1回の掃除を
洗濯機には液体洗剤や柔軟剤を入れる投入口があります。ここは汚れが目立ちにくい場所ではありますが、定期的な掃除がおすすめです。 推奨される掃除のタイミングは、洗剤メーカーや家電メーカーによってさまざま。P&Gが展開する柔軟剤ブランド「レノア」では月1回(もしくは5~10回ごと)は投入口を掃除することを推奨しています。ぬるま湯で湿らせた布で投入口を拭いたあと、隅などに汚れがこびり付いていたら使用済み歯ブラシなどでこそげ落としましょう。
◆自動投入タンクの場合、2~3カ月に1回が目安
また、液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能を搭載する洗濯機の場合には、専用のタンクも搭載されています。この場合、日立グローバルライフソリューションズのサポート情報によれば、2~3カ月に1回のお手入れが目安となります。 お手入れの際には、タンクやふた、その部品を分解し、40℃ぐらいのぬるま湯に10分ほど浸けたあと、泡立ちやヌメリがなくなるまですすぎましょう。ここでも隅などは歯ブラシで洗うのがおすすめです。その後液体洗剤・柔軟剤タンクを元に戻したら、約40℃のぬるま湯を入れて機種ごとに設定されているメンテナンスモードを設定することで、経路の掃除ができます。これらは、自動投入機能を1カ月以上使わなかった場合や、液体洗剤・柔軟剤のブランドを交換したときも行う必要があります。 これらのメンテナンスを行わないと汚れ落ちが悪くなったり、正しく液体洗剤・柔軟剤が投入されなくなる可能性があるので注意が必要です。洗濯機のメーカー、製品ごとに細かいメンテナンス方法は異なるため、一度マニュアルをチェックしてみましょう。 この記事の筆者:コヤマ タカヒロ 1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。
コヤマ タカヒロ