戒厳令が宣布されても「韓国すごい」「米国人や日本人より民度が高い」と誇る韓国人
そろそろ韓国の本質を見抜け
――結局、韓国は西欧・日本型の民主国家にはならないのですね。 鈴置:なりません。しかし、隣の国が自分と同じようにならないからといって、馬鹿にすべきではないでしょう。隣の国の針路は隣の国の人々が決めることなのです。 ただ、隣国の本質だけは見抜いておく必要があります。日本人はこれだけ約束を破られているのですから、そろそろ韓国に対する認識を改めてもいいはずです。 ――でも、多くの日本人が韓国は日本と同じと思っている……。 鈴置:日本のメディアが表面しか報じないからです。朝日新聞の12月5日の社説「韓国『非常戒厳』 民主主義 破壊する愚挙」を読んで驚きました。「民主的選挙による政権交代を繰り返し、成熟した民主主義国家となった」と韓国を評しています。 1年間に3回も指揮権を発動し、挙句の果ては戒厳令まで宣布する国を「成熟した民主主義国家」と見なすとは……。どこを見て書いているのか、首を傾げるほかありません。 鈴置高史(すずおき・たかぶみ) 韓国観察者。1954年(昭和29年)愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。日本経済新聞社でソウル、香港特派員、経済解説部長などを歴任。95~96年にハーバード大学国際問題研究所で研究員、2006年にイースト・ウエスト・センター(ハワイ)でジェファーソン・プログラム・フェローを務める。18年3月に退社。著書に『韓国民主政治の自壊』『米韓同盟消滅』(ともに新潮新書)、近未来小説『朝鮮半島201Z年』(日本経済新聞出版社)など。2002年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞。 デイリー新潮編集部
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