「なめてたら全滅した…」ファミコン版『ドラクエ』序盤のザコが「恐怖の難敵」になる瞬間
2024年11月14日に発売され、全世界出荷・ダウンロード販売本数が200万本を突破したHD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』。ファミコン版や、リメイクされたスーパーファミコン版で遊んだプレイヤーたちも懐かしさがこみ上げてくるだろう。 ■【画像4枚】「コントローラーを投げつけた…」『ドラクエ3』で味わった絶望の瞬間■ 『ドラクエ』シリーズといえば、「ラリホー」や「やけつく息」に代表される、敵モンスターのステータス異常となる攻撃が厄介だった。後続作品になるほど、ステータス異常は戦闘中に自動回復することもあれば、呪文や特技、アイテムで回復できるようになっていった。だが、ファミコン版はそう簡単にはいかず、ときには絶望してしまうほどに苦しめられたものである。 そこでプレイしていて脅威的だった、ステータス異常を引き起こす敵モンスターを振り返っていこう。
■「どくけしそう」を使い切ってしまったら大変…『ドラクエ2』の「バブルスライム」
『ドラクエ2』から初登場したのが「毒」である。これを回復するアイテムが「どくけしそう」で、スタート地点のローレシアの城で購入可能だった。 当時は「毒」というと、『ドラクエ1』から存在する“毒の沼地”のイメージが強かった。しかし、その概念を根底から覆したモンスターが「バブルスライム」だ。 本シリーズにおいて“スライム”といえば青色の丸まったボディが特徴的だが、このバブルスライムは緑色のボディで泡立つ液状と、まるで玩具の「スライム」を連想させるフォルムをしている。 このバブルスライムは通常攻撃でたまに毒攻撃を繰り出してくるので、ステータス異常が起きる。毒状態になれば、フィールド上を歩くだけでHPが減ってしまう。 ローレシアの王子はHPを回復する「ホイミ」や、解毒効果がある「キアリー」などの呪文を使えないだけに、一人旅をする際にはHPを回復する「やくそう」と「どくけしそう」が必須だ。 しかし、アイテムは8つしか持てない。装備品のほか、本作では「ふくびきけん」を道具屋からもらえるので、これが圧迫してしまう。そのぶん「どくけしそう」を持たずに旅をしたプレイヤーは多かっただろう。 ローレシアの王子だけの場合、毒状態がとても厳しい。しかも、敵は複数登場する。ターン制だけにどうしてもバブルスライムから何度も毒を喰らってしまい、「どくけしそう」が足りずに焦ってしまうのだ。毒で体力を削られたうえ、最終的には「やくそう」も使い果たし、“勇者の泉”から帰ってこられずに死んでしまったこともあった。 しかも、仲間となるはずのサマルトリアの王子はなかなか見つからないし、バブルスライムよりも強敵の「キングコブラ」も登場するので、序盤から厳しい戦いを強いられたものである。