【武蔵野S】エンペラーワケア人気に応え重賞2勝目 川田将雅騎手は通算2100勝決めた 今後はフェブラリーSに直行
1番人気のエンペラーワケアが直線で馬群を割って抜け出し、今年の根岸Sに次ぐ重賞2勝目を飾った。今後は優先出走権を獲得したチャンピオンズCには向かわず、フェブラリーS(2月23日、東京、GⅠ、ダ1600メートル)に直行する。鞍上の川田将雅騎手(39)=栗・フリー=はJRA通算2100勝のメモリアルVとなった。1馬身差の2着には5番人気のカズペトシーンが追い込んだ。 【写真】武蔵野Sをエンペラーワケアで勝ち、JRA通算2100勝を達成した川田将雅騎手 7ハロンのスペシャリストが、初めてのダートマイルでも変わらぬ強さを見せた。夕日に照らされた錦秋の府中で、エンペラーワケアが根岸Sに次ぐ2つ目の重賞をゲット。区切りのJRA通算2100勝を飾った川田騎手は相棒をたたえた。 「タイトになりましたので、ちょっと接触する形になりましたけど、馬の力で勝ち切ることができました」 好スタートからいつも通りの先行策。直線ではスペースが狭くなる場面が何度かあったが、鞍上が冷静に進路を見極めると、力強く馬群を割って抜け出した。 同舞台のフェブラリーSを見据えてのマイル挑戦。杉山晴調教師は「負けても不思議でない展開でしたが、強かったです」と目を細め、来年2月のGⅠへの直行を明言した。可能性を広げた砂の新星が、2025年のダート界統一を目指す。(山口遥暉) ■エンペラーワケア 父ロードカナロア、母カラズマッチポイント、母の父カーリン。鹿毛の牡4歳。栗東・杉山晴紀厩舎所属。北海道日高町・下河辺牧場の生産馬。馬主は草間庸文氏。戦績10戦7勝。獲得賞金1億6738万1000円。重賞は2024年GⅢ根岸Sに次いで2勝目。武蔵野Sは川田将雅騎手、杉山晴紀調教師ともに初勝利。馬名は「皇帝+ハワイの神様の一人」。