“自殺者隠匿” が発覚した兵庫県・斎藤知事、側近部長の「言い訳」と「知事室引きこもり」で年収1500万しがみつき
「7月25日の木曜日の記者会見も、やめろやめないの応酬だけで、3時間です。不謹慎ですが、今は知事も再流行を始めたコロナウイルスに感染したい気分でしょう。でも、登庁しても会見時間まで知事室に引きこもったまま。誰も近づかせないので、感染のしようがありません」 【写真あり】斎藤知事について “さじを投げた” 吉村大阪府知事 とあきらめ顔で話すのは、兵庫県庁の職員だ。 県の元局長が自殺と見られる形で亡くなり、現在、日本でいちばん批判されている知事なのは間違いない。兵庫県の斎藤元彦知事のことだ。 「7月24日には、2023年11月のプロ野球優勝パレードの資金集めを担当し、その後に “療養中” とされていた元課長職員が亡くなっていたことを公表しました。この元課長も自殺とみられています。 兵庫県は元課長の死亡を3カ月以上も公表していませんでした。先に死亡が明らかになっていた元局長は、知事のパワハラを告発しており、元課長はその告発文書の中で、経費の不正を強いられたとされています」(事件担当記者) 県職員組合からは早々に、辞任要求を突きつけられているが、県知事選挙で推薦をした自民党も、「正しい決断を」と引導を渡している。 「同じく推薦を出した日本維新の会も、県内企業からの “おねだり疑惑” では知事を擁護していたにもかかわらず、共同代表の吉村洋文大阪府知事が職員に対し、『かばうとかダメ、絶対』と話しており、ここに至ってハシゴを外した模様です」(同) もう外堀は何重にも埋められている斎藤知事だが、すでに辞任した副知事に続き、別の幹部職員からも “辞任要求” があったと7月27日の『デイリー新潮』が報じている。 「記事では、総務部長が『私は思い詰めています』と、知事に辞任を迫ったところ、『どうぞメンタルケア窓口に』と言い放ったことを『衝撃の一言』として掲載しています。しかもこの『メンタルケア窓口』は、元局長の告発を契機に斎藤知事が設置したものですから呆れますね」 この総務部長は、これまで知事の最側近として知られてきた人物だ。 「副知事などとあわせて “四人組” と呼ばれる知事の側近グループのひとりですね。この総務部長は、告発文書を書いた元局長のPCを勝手に職場から持ち出し、内部データを調査した張本人だとされています。しかも、今回死亡したことが3カ月間も隠蔽されていたと問題になっている元課長職員の上司でもありました」(同) 本誌は、この総務部長に直接取材している。亡くなった元局長については、 「入庁して最初の上司が係長だった元局長です。人事課時代には仕事終わりに飲みに行ったり、つり旅行に行ったりしました。いい思い出です。テントでラーメンをつつきながら、一晩中、語り合ったこともあります。 ただ、部署が変わると、新しい人間関係ができる。疎遠になることもあります。知事とは近い部署なので、側近のように見えるだけです。私には、元局長に対する恨みなどはありません」 と語っていた。また、親交のあった元局長によって、告発文書に名前が書かれたことを、こう言い訳していた。 「なぜなんだ、なぜ私なんだ、という気持ちはあります。斎藤知事は、言ってみれば、ぽっと出て知事になられた。これまでの知事は副知事を経て知事になられたので、庁のことは最初からわかっていました。 また、就任直後にコロナ禍になり、職員との接触がほとんどないまま県政に携わらなくてはならず、近い場所にいた私が(元局長から)側近だと見えてしまったかなとは思います」 いずれにせよ、側近の4人組の2人から辞職を求められことになる斎藤知事。頑として辞任を拒否する理由は、やはり報酬ではないかという。冒頭の職員がこう言う。 「年収で1500万円程度はありますからね。政治家としての再起はほぼ不可能ですから、もらえるだけもらおうと思っているんでしょう」 あまりに情けない。