「あれ本当なんですか? 」伊藤沙莉の結婚に“父親役”リリー・フランキーが複雑な心境明かす<ペンション・恋は桃色season3>
FODオリジナルドラマ『ペンション・恋は桃色 season3』の完成発表イベントが1月10日(日)、フジテレビ本社で行われた。リリー・フランキー、斎藤工、JOY、ラバーガール・大水洋介が登壇。ドラマの見どころや撮影の裏側についてトークを繰り広げた。 【写真】リリー・フランキーと斎藤工が、軽快なトークでイベントを盛り上げる ■season3にして初対面のリリー&JOYが会場を盛り上げる 本作は、いつもテキトーな父シロウ(リリー)とその娘ハル(伊藤沙莉)、そしてバイトの青年ヨシオ(斎藤)が営むペンション「恋は桃色」が舞台。そこに訪れる珍客たちと、3人の騒動を描くハートフルコメディだ。 完成発表イベントが始まるや否や、名前を呼ばれる前にフライングでステージに登場したリリー。司会進行を務めるアナウンサーの西山喜久恵を困惑させる一場面があった。 その後、改めて登場したリリーは「一度も観たことのないドラマのイベントにありがとうございます」とさっそく自虐を飛ばしたかと思いきや、横に並ぶ他の登壇者を一瞥し、「みんなデカない!?」と驚く。 というのも、斎藤、JOY、大水の3人は全員180cm超えの高身長。特にJOYは190cmあり、リリーは「やっぱり実物、デカいんですね!」と感嘆の声を上げていた。このドラマには本編とは別に、ヨシオが友人3人とゆるいトークを繰り広げる“居酒屋パート”があり、JOYはそちらにseason1から出演している。そのため、本編の舞台であるペンションには一度も行ったことがなく、今回がリリーとの初対面となった。 実はご近所さんだと判明した2人の話が止まらず、西山に促されて4人はようやく着席。「リリーさんが出るタイミング間違えたから、リズムが全体的に狂ったんですよ」とJOYが溢すと、会場から笑いが。リリーが作り出す自由な雰囲気で、イベントはのっけから大盛り上がりとなった。 ■撮影後は宴会!? 大水「飲みに行くテンションで仕事に」 2020年1月、フジテレビで深夜25時台での放送ながら、超豪華キャストの出演や、伊藤がギャラクシー賞を受賞したことでも話題を呼んだ本作。2024年1月にseason2、そして今回、1年の時を経てseason3がFODで独占配信される。 「毎回、色々と豪華になっていくのに、制作費も撮影期間も同じなんですよ」とリリー。出演者たちは実際にペンションに泊まり込み、全5話を6日間という短期間で撮影している。撮影が終わると出演者たちはペンションの食堂で、打ち合わせという名の宴会に。謎の常連客役・大水は「僕は飲みに行くテンションで仕事に行ってます」と語った。 今回、リリーは共演者やスタッフに温かい肉まんを振る舞うため、なんとコンビニにあるようなスチームマシンを購入。肌寒い季節での撮影だったため、大水は「ありがたかった」というが、ブレーカーが落ち、撮影が2時間ストップするハプニングも。斎藤は「街の電気屋さんが来ましたからね」と明かした。 そんな裏話を羨ましそうに聞いていたJOY。season1から出演しているにもかかわらず、まだちゃんとした役名もないため、「僕、友人Aですよ。こんな濃い顔の友人Aなかなかいないでしょ!」と愚痴をこぼすと、リリーから「役名つけましょうよ」と提案が。希望を聞かれ、JOYは「外国寄りの名前がいいのか、日本人の名前がいいのか…」と迷った挙句、ハリー杉山みたいな名前がいいんですよね。というか、ハリー杉山でいいかもしれない(笑)」と笑った。 ■リリー「稲垣さんにしかできない役」 共演者もスタッフも大絶賛の演技 seson3には、ペンションに訪れる宿泊ゲストに稲垣吾郎、MEGUMI、鈴木慶一、そして前作に引き続き山口智子も出演する。リリーも「月9でもおかしくないメンバー」と話す超豪華な面々だ。 特に、今回は稲垣演じる訳ありハンサム系業界人・ケイタが物語をかき乱すそうで、スタッフから「ケイタがすぎすぎて、みんなのテンションが上がった」という声も。 リリーは「稲垣さんにしかできない役。他の人がやったら荒唐無稽な感じになりそうなのに、稲垣さんが演じると不思議とリアリティーが出るんですよね」と稲垣の演技を絶賛。斎藤も「もし僕があのキャラクターを与えられたら正解が見えない」「本当に腹がちぎれるくらい笑わせてもらいましたね」と明かした。 また、この作品にはハル役の伊藤の存在も欠かせない。「伊藤さんがいるおかげでちゃんとドラマになってる。伊藤さんがいないと何が何だか分からなくなると思いますよ」と話したリリー。伊藤はseason2の撮影後に、昨年NHKの朝ドラ『虎に翼』でヒロインの寅子を好演。その後の初仕事が今回のドラマとなり、リリーは「挟むものが弱すぎる」と再び自虐した。 ■伊藤沙莉の結婚に“父親役”リリーが複雑な心境明かす 今回は仕事で残念ながら欠席となった伊藤からVTRでメッセージが。伊藤は「温かい肉まんを食べられたことがありがたく、ほっこりしました。ペンションでみんなで飲んで語ったことが思い出です」と撮影を振り返り、「どれだけ続いていくかはわかりませんが、私にとってはご褒美の作品なので、この先も変わらず皆さんと『ペンション・恋は桃色』を続けていけたらなと思います」とメッセージを送った。 VTRを見終わった後、リリーは伊藤が今月4日に結婚を発表したことに触れ、「あれ、本当なんですか? なかなか受け入れ難いんですよ、“父”としては」と複雑な心境を明かす。親子役を演じているうちに、伊藤が本当の娘のように思えてきたというリリー。 そんなリリーをまた複雑な気持ちにさせるのが、稲垣演じるケイタの存在。season3では、SNSで知り合ったケイタにハルが初めての恋をする。season1からハルと恋の予感を漂わせてきたヨシオも気が気でなく、「ヨシオが今回、ちょっと男出してきてるんですよ」とリリーが明かした。 ヨシオを演じる斎藤はワイルドなイメージがあるが、リリーいわく、体臭は「赤ちゃんぽい匂い」とのこと。リリーが「見た目ワイルドな感じなのに、匂いが赤ちゃんっぽいってプラスなんですか? マイナスなんですか?」と会場に問いかけ、斎藤は「これ必要な議論ですか(笑)?」と苦笑いしていた。 ■『ペンション・恋は桃色 THE MOVIE(仮)』への展望 イベント終盤、「最終的にはTHE MOVIEにしたい」と今後の展望について明かしたリリー。さらに映画になった暁には「山中湖から巨大化した大水さんが出てくるシーンがみたい」と語り、「season1にインド人の俳優さん(サランシュ・M)が出演してくれたんですが、彼に300人くらい友達を呼んで来てもらって、巨大化した大水さんの横で踊るっていう。それが僕と斎藤さんの5年前からの夢です」と妄想が止まらない様子だった。 最後に、登壇者全員から視聴者にメッセージ。大水は「なかなか他にはない面白さがあるドラマ。僕は油断した頃にちょっと映るので、ウォーリーを探せ的な感じで見つけてもらえればと思います」と語りかけた。 「最初はコメディドラマかと思ってましたけど、どんどん人間ドラマの部分も見えてきて、ドラマの成熟に僕たちがついていっているような気がします。シーズン3から観ても話の内容は十分わかると思うので、ぜひ」とリリー。 長く続けていると、スタッフにも変化があるようで、斎藤は「5年前にアシスタントだった人が今ではチーフになっていたり、僕らが積み上げてきたものの奇跡が映り込んでいるドラマだと思います」と話す。 「今日来てくださった方だけでも騙されたと思って触れてみてほしい」と斎藤が懇願すると、リリーは「帰りに僕が焼いたDVDを差し上げます(笑)」と言い、笑いを誘った。すると、JOYは「ゆるいけど、ゆるさの中に芯がある。色んなシーンで心を揺さぶられるドラマになっているので、ぜひFODで観ていただきたいです!」と強調。「さすがユージさんですね」という斎藤のボケに、「いや、ユージさんじゃないわ!」とJOYが勢いよくツッコミ、イベントは笑いに包まれたまま終了となった。