DeNA・三浦監督、地元・奈良のテレビでも日本一特番「やっと胸を張って帰ることができた」
奈良県出身のプロ野球選手やOBからなる奈良県人会の野球教室が8日、奈良・大和郡山市で開かれ、DeNA・三浦大輔監督(50)が日本一を報告した。橿原市で生まれ育った指揮官は、県内各地から集まった約130人の子供たちと交流。祝福を受けて歓喜の余韻に浸るとともに、故郷の野球振興を願った。 故郷に凱旋(がいせん)した三浦監督が、日本一の祝福を受けた。スポーツ振興や野球界への恩返しを目的に発案され、今年で10度目の開催を迎えた奈良県人会の野球教室。毎年のように子供たちに勝利を約束してきた指揮官は「やっと胸を張って帰ることができた。元気な笑顔を見られるのが一番うれしい」と柔和な笑みを浮かべた。 会場となった大和郡山市は、高田商高時代に試合で訪れたことのある場所。香芝市出身のヤクルト・大西らとともに約130人の子供たちと交流し「懐かしいなと童心に帰った。奈良の空気を吸うと落ち着く」と実感を込めた。 歓喜の余波は本拠地の横浜にとどまらず、奈良でも広がっている。テレビ神奈川が手掛けた日本一特番が、奈良テレビで28日に放送されることが決定。三浦監督は「びっくりした」と驚きを隠せず「子供たちにも(祝福の)声を掛けてもらった。関西だからどうかなという気持ちもあったんですけどね」と喜んだ。 10月のドラフト会議で阪神に1位指名された伊原(NTT西日本)は同じ橿原市出身。高校の後輩にあたる津田も阪神に今季入団した。指揮官は「奈良県人会の野球教室からプロ野球選手が誕生してもらいたい。子供たちが元気に成長してくれたら」と願い、最後のあいさつで「来年はリーグ優勝から日本一を目指す。奈良出身として野球界を盛り上げていく」と誓った。(鈴木智紘)