大切な思い出をいつまでも手元に──染め直しできるウエディングドレス「SaboraMi」
ー“あったらいいな”の実現に向けて、どのように行動されたのでしょうか。 今の会社に入る前に、「一人でブランドを作り上げてみたい」と社長に話していたこともあり、社内ベンチャーで立ち上げようと考えました。まずは、新規事業として社長に企画書を提出して。 その後、社長や取締役の方々と話をする機会を設けていただき、アドバイスをもらいました。 私は2022年の5月に式を挙げたのですが、6月には企画書を提出、10月には立ち上げの準備を始めました。本格的に始動したのは、翌年の1月からです。 ブランドを立ち上げる際には、“ドレスを販売するだけでなく、「SaboraMi」の考えに共感してくださる方に結婚式のトータルプロデュースができるようにしよう”と、当初から考えていました。 結婚式のプロデュースに関しては、アドバイザーから様々なノウハウを教えていただきながら準備を進めました。
プロダクトを作ることは本当に大変でしたが、ロールモデルがないなかでも、職人さんと相談しながら工夫を凝らして実現しています。 また結婚式のプロデュースについても、お客様にとって特別感のある結婚式をどのようなかたちで実現できるか、日々たくさんのアイデアを思案しています。
結婚式が、その後の人生につながるように
ーブランド名に込めた思いを教えてください。 私の好きな歌に、「Sabor a mi(サボール・ア・ミ)」という曲があります。メキシコの作曲家によって1959年に作曲されたラテン音楽の曲で、もともと夫が大好きな曲でした。その曲を私たちの結婚式で使ってから私も好きになったんです。また、「Sabor a mi」にはスペイン語で「私のテイスト」という意味もあり、それも素敵だなと思って。そこから着想を得て「SaboraMi」という名前をつけました。 「SaboraMi」の掲げるコンセプトは、“結婚式からはじまるその先の人生を、より豊かにしてほしい”です。 私は、結婚式を挙げたのが一般的な年齢よりもやや遅めでした。そのぶん丁寧に作られているモノやコトの価値を分かっている年齢だったからこそ、結婚式をその後の人生につながる体験にしたいなと思ったことが、このコンセプトにつながっています。