58歳・川上麻衣子さん流「老い」との向き合い方。白髪染めをやめて1年で気づいた楽しみ
一般社団法人「ねこと今日」の理事長を務め、愛猫家としても知られる女優・川上麻衣子さん(58歳)。猫との暮らしや出生の地であるスウェーデンで学んだこと、50代以降に感じる思い、暮らしの知恵などを発信し人気です。今回は「加齢と前向きに向き合うコツ」について。川上さん流の運動の続け方や、白髪を含めた加齢を楽しむアイデアについて語ります。 【写真】川上麻衣子さんの後頭部のグレーへア状況
50代、なにかを始めるならまずは「5日間」!
10月に入り、ようやく秋めいた風を感じる今日この頃。本当に「今年の夏は長かった」そんな印象です。年齢的には更年期は卒業したものと思っていましたが、この夏タオルハンカチでどれほどの汗を拭ったかを振り返れば、まだ更年期の最中なのかな、と思うこともあります。 まだ更年期症状があるのは、意外と若い! と思うあたりが年を取った証拠とも言えそうですが…。今年の夏の沖縄旅行をきっかけに復活したジム通いはすっかり習慣化され、最近は週5日のペースで短い時間ではありますが体力づくりに励んでいます。 なにかを始めるとき、まずは手取り早い方法として、「とにかく、5日間続けてみること」。それが私の中の小さなルールです。これはジョギングを始めるときにいちばん効果を発揮してくれたのですが、なにはともあれ、言い訳をつくらず5日間続けてみると、6日目には不思議なくらい、その行動を続けないと気持ちが悪くなってきます。 三日坊主で終わらなかった達成感もあってか続けなければもったいない感覚が芽生えてくるようです。
少しでも運動を続けることで体に変化も
まだ学生の頃ですが、私が通っていた学校には真冬の2月になると生徒全員が参加必須とされた寒稽古がありました。ほんの1週間の訓練ではありましたが、朝5時台に家を出て、授業が始まる前の時間をマラソンで鍛えるというものでした。 1キロから始まり少しづつ距離を伸ばし、6日目の最終日には10キロを走った記憶があります。マラソン嫌いの私には当時地獄のような1週間でしたが、その1週間を経てから走る3キロがまったく苦にならずに、余裕で走りきれた感動が今も、要所要所で思い出されます。 最近のジム通いも、以前は息ぎれをしていた駅の階段が、思いのほかラクに感じることで自分の体の変化を感じることができています。なにかを始めたいと考えている方は、まずは5日間ルールをぜひチャレンジしてみてください。