オリックス・平野佳寿 5500万円ダウンの1億6500万円でサイン 「ケガとかもあって、何も貢献できなかった」
オリックスの平野佳寿投手(40)2日、大阪市の球団施設で契約更改交渉に臨み、2億2000万円から5500万円ダウンの年俸1億6500万円で来季の契約を結んだ。今年で2年契約が終わり、来季は進退を懸けたシーズンとなる。 右肘の張りもあって不本意なシーズンに終わった平野は、25%の減額となった。 「ケガとかもあって、投げるたびにしんどくなっていくなという思いがあって…。だからホントにチームには何も貢献できなかったな、という悔しいシーズンでした」 今年は12試合登板にとどまり、1勝1敗7セーブ、1ホールドの防御率4・22だった。メジャーからオリックスへ復帰後、3年連続で記録してきたシーズン40試合登板と、防御率1点台は2年で途切れた。 5月上旬に右肘の張りのため離脱し、2週間ほどで一度戻ってきたが、5月19日の楽天戦でセーブに失敗したあと、再び右肘の張りのためリタイア。そのままシーズンを終えていた。 岸田護新監督は2学年上だが、ドラフト同期入団だ。「どなたが監督になっても、僕が選手である限り、対応は一緒だと思うので、一監督として今までの方と同じように、監督を優勝できるように胴上げできるように頑張っていきたいと思うので」と話す。 来季はチーム最年長となる。日本通算250セーブへあと1と迫る。それでも日米通算で250セーブを達成済みとあって、そこにこだわりは示さない。守護神への返り咲きにも強い意思を示さなかった。 「僕は今まで一度も抑えをしたいと言ったことはないので。僕は試合数いっぱい投げられたら、それでうれしいので。そのなかで今まで抑えをやってくれと言ってもらえて、頑張りますと言ってやってきただけなので。監督・コーチが任したと言ってくれたら一生懸命頑張ります、というスタンスはずっと崩したことがないので」 メジャーリーグからオリックスへ復帰して、来季が5年目となる。平野は2017年以来となる「50試合以上」を目標に掲げた。(金額は推定)
中日スポーツ