野球との違いは?サッカー日本代表躍進の背景に〈選手の英語力〉が欠かせないと言えるワケ
9月シリーズの立役者は長谷部誠
実は、9月シリーズでのサッカー日本代表に起きた変化の一つに長谷部誠のコーチングスタッフ就任があると私は思っています。いうまでもなく、ドイツのヴォルフスブルク、フランクフルトで活躍。ブンデスリーガ優勝を経験し、日本代表としてもキャプテンを務め、ワールドカップに3大会出場の名選手です。 長谷部は英語に加えてドイツ語を流暢に話すことが知られています。彼はフランクフルトで指導者を目指し2024年9月からフランクフルトII(U-21)のアシスタントコーチに就任しています。同時にサッカー日本代表のコーチングスタッフにも就任。 こうした日本代表の選手だけでないさらなる国際化によって、海外組のサッカーの戦術の共通理解と浸透がサッカー日本代表の原動力になっているのです。 サッカー日本代表は、11日午前3時(日本時間)サウジアラビアと対戦します。期待したいと思います。 三木 雄信 英語コーチングスクール「TORAIZ」代表 1972年、福岡県生まれ。東京大学経済学部経営学科卒。三菱地所(株)を経てソフトバンク(株)に入社。27歳で同社社長室長に就任。孫正義氏のもと、多くの米国IT企業とのジョイントベンチャーのプロジェクト、「ナスダック・ジャパン設立」「日本債券信用銀行(現・あおぞら銀行)買収」「ソフトバンクの通信事業参入」などのプロジェクトで、プロジェクト・マネージャーを務める。 トライズ株式会社代表、2015年に英語コーチング「TORAIZ(トライズ)」を開始。日本の英語教育を抜本的に変え、グローバルな活躍ができる人材の育成を目指している。 著書に、『世界のトップを10秒で納得させる資料の法則』(東洋経済新報社)、『孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきたすごいPDCA』(ダイヤモンド社)、『【新書版】海外経験ゼロでも仕事が忙しくても「英語は1年」でマスターできる』『ムダな努力を一切しない最速独学術』(ともにPHP研究所)ほか多数。
三木 雄信