サイクリスト集客方法を提案 尾鷲観光物産協会、事業者向けセミナー 三重
【尾鷲】尾鷲観光物産協会は13日、三重県尾鷲市中村町の中央公民館で、事業者向けのサイクリスト集客セミナー「自転車乗りの生態調査~彼らが何を求めているのか~」を開いた。宿泊、観光業界の14人が参加した。 同協会によると、自転車で各地を巡る「サイクルツーリズム」を地域振興につなげようと、市地域おこし協力隊のサイクリスト・戸田昌良さんを講師に迎え、東紀州地域における自転車旅の課題を説明してもらった。 戸田さんは50万円以上の愛車を紹介し「自転車乗りには経済力がある人が多い」と説明。サイクリスト向けの飲食や物販について「少し強気の価格設定で良い。買いたくなるような目玉商品を作るべき」と訴えた。 また、近年多発するスポーツバイクの窃盗対策として、施設への屋内保管や自転車スタンドの設置を提案。自転車用シューズは歩きにくいとした上で「宿泊施設でサンダルなどの貸し出しがあると安心」とも話した。 市内の民宿で女将(おかみ)をする山口まりさんは「今後はサイクリストがもっと増えると思う。要望に応えられるよう、まずは部屋に自転車を持って行けるように工夫したい」と話した。