それは「失敗」ですらない、プロセスが間違っている! 里崎智也スピリーグ監督インタビュー
モバイルゲーム「プロ野球スピリッツA」(プロスピA)を使用した、一般社団法人日本野球機構(NPB)とプロ野球12球団公認、コナミデジタルエンタテインメント主催の「プロスピA プロリーグ」(スピリーグ)が今年も開幕しました。スピリーグ監督4年目の里崎智也監督に、インタビューをさせていただきました。
里崎監督の考える「プロスピA」の魅力
── 自身が監督をつとめるスピリーグ第3節、お疲れさまでした。里崎監督自身もプロスピAをかなり熱心にやられているという印象を持ってまして、どういったところにプロスピAの魅力を感じているのでしょうか? ここまでインターネット社会になってくると、会ったこともないプレイヤーと対戦できることこそが本当のリアリティを生むわけじゃないですか。 従来の野球ゲームは、既存のソフトの中で、コンピューターと戦うだけでしたよね。 プロスピAは全国のユーザーと戦えるわけじゃないですか。しかも「競い合いながら」というのが、多くの人のモチベーションに繋がっている。 プロスピAに限らず、今のインターネットゲームがほぼそうじゃないですか。別にプロスピAじゃなくても。 遊びっていうところの広がりが出てるところなんじゃないですか。その、もうインターネット社会になって。 ── 何かシステム面で「ここがよくできている」であったり、面白いなと感じた部分はありますか。 一番は選手の姿にリアリティがあるという点ですね。 フォロースルーとか、フォームが忠実で良いし、それを多くのユーザーは喜んでるんじゃないですか。
「若年層の野球離れ」は国策の問題
── ここからはプロスピAが実際の野球シーンに及ぼす影響についても伺いたく。世間では「若年層の野球離れ」という話もありますが、まずこちらについてご見解を伺いたく。 まず「若年層の野球離れ」については、当たり前というか別にびっくりするようなことでもない。 少子化で人口が減って、スポーツが多様化してるのに「野球人口めっちゃ増えてんぞ」というのは起こり得ない。 これは国策の問題であって、別に野球界がどうすることでもないんですよ。 ── もう、おっしゃる通りなので、このままこの質問を続けるべきか迷っているのですが、最近は「プロスピA」などの野球ゲームを若い子たちが遊んでくれています。これが多少は野球人気に繋がるというのはありますか。 野球人気というのは「する人」もいるし「見る人」もいる。それに携わる人もいるわけですよ。 (リアルにせよ、アプリにせよ)全員がプレーするわけじゃないんです。 現状のプロ野球も観客動員数は増えているので「人気である」といえるわけじゃないですか。人気かどうかは競技人口に比例しないんですよ。 ── 答えづらい質問になってしまいますが。もし、里崎さんの視点で「野球が盛り上がってる or 盛り下がってる」を見極める指標のようなものがあるのであれば、何かお伺いできればと思っていたのですが。 「何をもって人気なのか」というのがないから分からないですね。だからもう大げさに言うと「プロ野球12球団」があり続ければ、人気が維持できているってことなんじゃないかな。 なので、プロ野球の球団数が減ったときは「野球の人気がなくなったんだな」ってことなんじゃないですか。