それは「失敗」ですらない、プロセスが間違っている! 里崎智也スピリーグ監督インタビュー
里崎流「失敗」と「成功」論
── 現役時代での挑戦、後悔などのエピソードの中で、今後のスピリーグ監督の活動で活かせると考えていることをお聞きできればと思っているのですが。 僕は自分の人生で後悔したことは1つもないですね。 みんな「あのとき○○しておけば良かった」と言うんです。 でもそれは、今の知識があるから言えるわけであって、その時に持っている知識で選択したことが全てなんだから、それ以外の選択はできようがないんです。 だから「あのとき○○しておけば良かった」と考えるだけ無駄。 「1歳の頃からステーキ食っておけば良かった。そうしたら、もっと体が大きくなっていたかも」と後悔しているようなものなんです。 ── 普段から後悔をしている人たちは、どのようなマインドになるべきなのでしょうか。 僕は反省はするけど、後悔はしないんです。 もし失敗があったとしても、それについて正しく反省して、失敗を活かして成功したら、その失敗も成功体験の一部になるんです。 「未来にどうするか」という「過去の反省はする」のですが、悔やんだことは一度も無いです。 前提として、失敗なんかしない方がいいじゃないですか。失敗してしまった場合、仕方なくそれを成長の糧にして、成功に繋げていくだけであって、基本的には自分の思惑通りに進む方が絶対にいい。 例えば、車を運転していて、事故をせずに一生を過ごしたほうが良くないですか。「1回、事故をしたほうが、事故の大変さが分かるぞ!」とか誰も言わないじゃないですか。 ── 最近、ビジネスシーンでは「失敗していないのは、挑戦していないからだ」という格言のような言葉を耳にしますが。 ビジネスシーンにおいても、挑戦し続けた上で、全てを成功させている人もいるはずですよ。 「10億円を借りて事業に挑戦や!成功して100憶円になった!また別の事業や!気づいたら1兆円規模や!ノーミスや!」 これも挑戦しているじゃないですか。