【巨人】前楽天・田中将大の獲得へ着々 新年に開催「投手会」の支払いどうなる
巨人が楽天を自由契約となった田中将大投手(36)を獲得する方針を固め、着々と準備を進めている。日米通算200勝の大台まで残り3勝とするレジェンドの巨人入りは大きな話題を呼んでいるとはいえ、チーム内の一部からは意外な点にも注目が集まっている。 ベテラン右腕の加入は、チーム内のパワーバランスに大きな影響を与えるのは必至だ。今季までG投手陣は大黒柱の菅野が35歳で最年長。その下には33歳の近藤が続くが、実際のところ一軍の救援陣最年長として1年間けん引し続けた32歳の高梨が事実上の「2番手」となっていた。 一方で今オフ、海外FA権を行使した菅野がオリオールズへ移籍。これにより高梨が実質的に一軍最年長へ繰り上がるとみられていたが、それも結局は田中の加入によって「白紙」に戻されることになる。 他球団から移籍してくる36歳ベテランが、いきなり投手陣の最年長に〝君臨〟。この極めてまれな流れについて、チーム関係者は「新加入の選手が、いきなり最年長となるケースは意外と少ない。それに加えて田中は大黒柱の菅野と入れ替わる形で入ってくるわけだから、また特殊な状況ではある」とチーム内における来季の微妙な人間関係を予想。さらには「やはり気になるのは、新年最初の投手会の行方」と注目ポイントを明かした。 「普段通りであれば、春季キャンプ中などに投手陣は『投手会』と称した決起集会を行う。これまでは最年長の菅野が先輩としての〝威厳〟を見せていた。だが、来年の最年長は田中になる。今回は彼の『歓迎会』のような意味合いもあるし、歓迎される人間が支払うのかというと、それもまた…」(前出関係者) 思わぬ形で浮き彫りとなっている〝投手会支払い問題〟。「宴席の財布役は年長者」というのが球界の習わしではあるものの、やや複雑な関係性の中で一体誰がその役割を担うことになるのだろうか。
東スポWEB