指名あいさつを終え、握手を交わす阪神藤川監督（左）とドラフト1位のNTT西日本・伊原陵（撮影・藤尾明華）

　阪神1位指名のNTT西日本・伊原陵人投手（たかと、24＝大商大）が25日、京都府内の同チーム施設で指名あいさつを受けた。 　球団からは藤川新監督やスカウト陣4名が出席。緊張の面持ちで初対面し「指名していただいて実感がいま湧いてきました。テレビで見ていた方なので、少し緊張しているところはあります」と振り返った。 　指揮官からは「ケガのないように焦らずゆっくり。合流する時までに体をしっかり作って」と言葉を受けたと明かした。先発として期待される左腕。目標として掲げたのは開幕1軍スタートだ。「開幕1軍というところをつかみ取って、1年間走り切るのが一番大事なところだと思うので。そこは一番の目標として頑張っていきたい」と力を込めた。 　＜藤川監督の新人時代のトーク力＞98年の新人入団発表でクレバーさを発揮。厳粛なはずの場で藤川が発する爆笑回答の連発に隣の野村監督が「野球のほかに何か才能を持ってそうだね（笑い）」と思わず突っ込んだ。すると藤川は「最高の褒め言葉です」と見事な切り返し。次は一転して、野村監督自らが野球の話題を振ると真面目な返答。TPOを考えての発言に野村監督も「高校生のわりによくおしゃべりになるな、という印象だった。タレントの素質を持っているよ。二足のわらじで行くか」と頼もしさを感じていたほどだった。