BoA「裏方の仕事は向いている」4年半ぶりの全国ツアー
2010年以降、韓国を中心に活動していたBoA(27)が、ニューアルバム『WHO’S BACK?』(9月3日発売)を引っさげて、4年半ぶりに全国ツアーを行う。韓国での活動、アメリカでの映画撮影など、多忙を極めていたが、一回り成長して戻ってきたアジアの歌姫に、今回のツアーへの思い、4年半の成長などを聞いた。 ■日本以外での活動を行っていた4年半 「これまでの4年半、日本に来ていなかったわけではないのです。シングルもマメに出していたりして。でも、日本から離れた国での活動が中心になっていて、日本で全国ツアーをやる時間を取ることができなかった」とBoA。アメリカでの映画の撮影や韓国では、オーディションの審査員、プロデューサーとしての活動をしていた。 ■『音』に関する才能を持っていた 一方で、大きく成長した4年半でもあった。2010年頃から、楽曲作りを始め、それがきっかけでプロモーションビデオ(PV)やライブの演出や振り付けなど、積極的に参加していくようになった。「楽曲作りは自分から、『やりたい、やりたい』ではなかったけど、いつのまにか、『歌いたい曲を作りたい』という気持ちが出てきて。実際に作ってみると、それがシングルになっていました(笑)。自分の曲に振り付けを考えて、PVの演出にもアイディアが出るようになって、自然な流れで、クリエイティブなほうにも進むようになりましたね」と振り返る。 もちろん、試行錯誤もあったという。さまざまな関係者と意見交換をしていき、刺激を吸収してきた。「歌手として歌ってきた期間が長かったし、『音』に関しての才能があったんだと思う(笑)。いろんな人といろんな話をして、学ぶことが多かった。表側ではなくて、裏方というか、より制作側になった。けっこう、向いていると思うし、好きですね」と、自信をみせている。 ■BoAの素顔が入ったPV BoA自身が関わることで、演じる側としての意見を反映させることができるようになった。曲のイメージに合わせてダンスを考えたり、積極的に打ち合わせに参加したり、アーティスト目線が作品の中に組み込まれる。「演出家に自分から提案したり、意見交換ができるようになりましたね。ありがちなもので妥協するのではなく、意見を出すことで、生まれるものがあると思います」と、厳しく指摘することも少なくないという。