定年満期まであと5年…そんな中、「早期退職者」を会社が募っています。退職金が3000万円出るなら応募するべきでしょうか?
早期退職制度を利用するデメリット
ここでは、早期退職制度を利用するデメリットを3つ紹介します。 ■退職金があまり増えない可能性がある 早期退職制度の大きな魅力の一つは退職金の割り増しですが、実際には期待するほど増えない場合もあります。退職金の割増額は企業の方針に沿うものであり、想定よりも金額が少なくなるケースも少なくありません。特に、会社が財政的に厳しい場合や、早期退職者の数が多い場合には、割増額が制限されることがあります。 ■再就職先が見つからない可能性がある 早期退職後に再就職を目指す場合、過去の実績や特定のスキルを求められる傾向があります。そのため、これまでのキャリアで目立った成果を上げていなければ、転職先が見つからない可能性もあるでしょう。 ■将来の年金受給額が少なくなる 早期退職を選択すると、厚生年金の加入期間が短くなる可能性があります。早期退職後にしばらく働かない場合には年金の積立期間が減少し、将来受け取る年金額が減ることになるでしょう。年金額が減少すれば、老後の生活設計に大きな影響を与える可能性があります。
定年退職より金額が大きいかつ自分のライフプランと相談して決めよう
早期退職制度を利用することで、退職金が増額されたり、定年退職よりも早く自由な時間を得られたりするなどのメリットがあります。一方、退職金が予想よりも少なくなる可能性や、再就職できなければ年金額が減少するなどのデメリットもあります。 早期退職の選択肢が自分のライフプランにどのように影響するかをよく考え、退職後の生活設計をしっかりと見直すことが大切です。定年で退職するよりも多額の退職金を得られる可能性がありますが、将来に向けて納得のいく選択をするようにしましょう。 出典 厚生労働省 令和5年就労条件総合調査 結果の概況(17ページ) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部