【川口オート SGスーパースター王座決定戦】鈴木圭一郎が3度目のV どん底乗り越え涙が止まらず
埼玉県・川口オートレース場の「スーパースター(SS)フェスタ2024」は31日、SG「第39回SS王座決定戦」(優勝賞金3100万円)が行われ、2枠の鈴木圭一郎(30=浜松)が22年以来となる今タイトル3度目、SG通算15度目の優勝を飾った。 今シリーズまで今年SG無冠、しかも前回の日本選手権は優出さえ逃したどん底の状態で乗り込んできた鈴木圭だが、優勝者インタビューの第一声は「終わりよければ全てよし、です」と晴れやかだった。 決定戦は、ライバルと思われた青山と黒川がまさかのスタート遅れ。トップスタートから1コーナー先取りに成功した鈴木圭が、悠々と10周回を逃げ切った。ゴールした瞬間は「泣いていました」。表彰式では涙をこらえるつもりだったが、感極まって目を潤ませた。温かく見守るファンへ「すみません!ガマンできませんでした!」と頭を下げるシーンも。 ロッカーに戻って「とにかくうれしいという思いだけ」とようやく笑顔が戻った鈴木圭。25年に向けては「この喜びを忘れて、上だけを目指していく」。史上最多の年間114勝をマークした24年を超えていく覚悟はもうできている。 ◇鈴木 圭一郎(すずき・けいいちろう)1994年(平6)11月30日生まれ、東京都葛飾区出身の30歳。浜松支部所属。13年7月1日登録の32期生。同期は鈴木宏和、吉原恭佑ら。通算83V(SG15V、G119V、G27V含む)。1メートル60、51キロ。血液型A。