開幕戦の翌日から東京体育館開催を引き継いだ東京GBは、名古屋との対戦で2試合平均6100人以上を集める大健闘。一方、日本代表選手を多く抱える大阪Bはホームのパナソニック・アリーナでの第2節で平均約2870人だった。

V北海道は人気選手の高橋藍を擁するサントリーを迎えての第2節（旭川市）で、2試合平均2092人。VC長野の同節の平均は1112人。やはり地方のクラブは厳しいようだ。

Bリーグ1部（B1）は初年度の平均入場者数が2777人、クラブ別の最多は千葉Jの平均4503人だった。それが昨季は平均4617人。琉球の7746人を筆頭に、21クラブが平均4000人を超えた。発足から7シーズンで大きく成長し、26年発足の新リーグ「Bプレミア」で、さらなる成長をうかがう。

もともと国内で人気が高く、競技人口も多いバレーが後を追えないはずはない。すでに世界トップクラスの選手も多く参戦しており、「ファミリー層や、バレーボールをやっていた男性が、世界一流のプレーを見たいなと思って来てくれるようになったら、もっともっとファン層が分厚くなって発展するのかなと感じた」と大河チェアマン。

16年のBリーグ開幕戦に特別ゲストとして来場していたNBAの元名選手、ホーレス・グラント氏が、発足直後のリーグを、こう励ましていた。「これは第一歩。安定したステップを継続することが大事だ」。SVリーグにも、この言葉を贈りたい。（只木信昭）