旧車愛好家の「聖地」で眠る珍しい廃車 40選(後編) ジャンクヤード探訪記
シボレーC20(1969年)
フレンチレイク・オートパーツには何百台ものクラシック・トラックが保管されているが、このカラフルな働き者にはすぐに目を奪われた。1969年型シボレーC20 4x4で、つい最近まで溶接や除雪作業に活躍し、2023年の夏にこのヤードにやってきた。シルは熟れすぎた果物のように腐りかけており、それはこのトラックが過酷な冬の作業に耐えてきたことの証である。
クライスラー300(1967年)
クライスラー300は1967年にモデルチェンジを行い、ボディサイドに独特なカーブを描くデザインが採用された。ヘッドライトより前方に伸びるフェンダーも新しくなった。この年に設定された3種類のボディスタイルのうち、この個体のようなハードトップ・クーペは最も人気があり、2万1894台の販売台数のほぼ半分を占めた。
フィアット124スパイダー(1978年)
フェンダーにプライマーが塗られていることから、誰かがある時点でこの1978年型フィアット124スパイダーを走れるようにしようとしたことは明らかである。幌も新品に交換された。しかし、修復プロジェクトが手に負えないと判断し、損切りすることを選択したようだ。最終的に、このイタリア製スポーツカーはフレンチレイク・オート・パーツに売却された。 フィアット124スパイダーは1966年から1981年まで生産され、最後の6年間は米国市場のみで販売された。
ダッジ・クラブクーペ(1948年)
1948年、10万台以上のスタイリッシュなクラブクーペがダッジの工場から出荷された。その年のダッジの総販売台数は24万3340台で、シボレー、フォード、プリムスに次ぐ米国第4位のブランドとなった。翌年には販売台数がさらに1万3000台増加したが、ランキングでは8位に後退した。
キャデラック(1941年)
キャデラックは1941年に6万6000台以上を生産し、同社の販売記録を更新したにもかかわらず、ライバルのパッカードには7000台ほどの差をつけられた。このシリーズ62の4ドア・セダンには、最高出力150psの5.7L V8エンジンが搭載されていた。今では想像もつかないが、当初は最高速度160km/h、0-97km/h加速14秒を誇った。