阿部巨人 痛恨の3連敗で3位転落 背景に「初物への弱さ」「奮起が求められる選手の名」
巨人は6月9日のオリックス戦(東京ドーム)に1-4と敗れ、今季3度目となる同一カード3連敗で3位転落となった。 【動画】育成出身左腕、佐藤が巨人相手に堂々たるピッチングを見せたシーン またも初物を打ち崩せなかった。8日に支配下登録されたばかりの育成出身の佐藤一磨に5回1安打無失点に封じられた。 2点を追う初回、一死からエリエ・ヘルナンデスが二塁打を放ち塁に出るが、後続の吉川尚輝、岡本和真がチャンスを生かせず。 190センチの長身から内角に食い込む球威ある直球に押されて、チャンスらしいチャンスも作れず。5回1安打無失点と封じ込められ、3連敗を献上することになった。 この3連戦は初戦の東晃平に8回2安打無失点、2戦目の19歳右腕・斎藤響介に5回1安打無失点とすべて初物をぶつけられ、3戦連続で"初物"に白星献上は巨人にとっても史上初の屈辱となった。 初対戦となる相手には、データ通りとはいかない部分もあり、より各選手の対応力が求められる側面もある。「初物に弱い」は巨人ではこれまでも言われていたが、今回も顕著に表れた形だ。 奮起が求められているのは主力選手にもある。この3連敗中、4番の岡本和真は10打数無安打、5番の坂本は8日、9日の2試合で7打数1安打に終わった。 一方、このカード3連勝、今季初の5連勝と息を吹き返してきたオリックスは9日の試合でも4番を務める西川龍馬が初回の適時打を含む、4打数2安打2打点。この試合含む4試合連続V打をマークしており、「4番が打つと勝つ」の言葉通り、主砲としてチームをけん引している。 4日のロッテ戦では1イニング12安打、18得点で大勝したことも話題を呼んだ。ただ打線は水物といわれるようにここにきてチームは再び得点力不足に悩まされている。交流戦も残り2カード、主軸の奮起含め、全員野球でベストフィニッシュを目指したいところだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]