高橋洋一の霞ヶ関ウォッチ 兵庫県知事選の敗者はオールドメディア...SNSで民主主義が機能した2024年
「モリカケ」同様に疑惑ばかりでエビデンスが出てこない
オールドメディア側には、選挙においてSNSへの規制という考えもあるようだが、斎藤氏に対する「おねだり、パワハラ」放送もかなり酷かったことを忘れてはいけない。 県政もオールドメディアと似たような動きだ。斎藤知事に不信任を突きつけた百条委員会も以前と似たようなことを繰り返している。まるで安倍政権でのモリカケのようで、疑惑ばかりでエビデンスが出てこない。ただし、今は疑惑を追及される証人から、百条委員会の委員の疑惑を逆に指摘する動きでも出ており、興味深い。これはこれで健全な民主主義の議論ではないだろうか。筆者は、SNSでオールドメディアが正され、民主主義が機能してきていると思っている。 ++ 高橋洋一プロフィール 高橋洋一(たかはし よういち) 元内閣官房参与、元内閣参事官、現「政策工房」会長 1955年生まれ。80年に大蔵省に入省、2006年からは内閣参事官も務めた。07年、いわゆる「埋蔵金」を指摘し注目された。08年に退官。10年から嘉悦大学教授。20年から内閣官房参与(経済・財政政策担当)。21年に辞職。著書に「さらば財務省!」(講談社)、「国民はこうして騙される」(徳間書店)、「マスコミと官僚の『無知』と『悪意』」(産経新聞出版)など。