こんなに面白い世界があったのか!! 『BMW MOTORRAD G/S DAY'S 2024』体験取材で目からウロコがボロボロ!?
予想に反して、ガチなイベント?
2輪メディアの仕事を始めて四半世紀以上、最近の私(筆者:中村友彦)は試乗や取材で新鮮さを感じる機会が徐々に少なくなっています。とはいえ、10月5日、6日に長野県の志賀高原で開催された「BMW MOTORRAD G/S DAY'S」(以下、G/Sデイズ)に、体験取材という形で「R 1300 GS スポーツ」を駆って参加したときは、「こんなに面白い世界があったのかっ!!」と驚き、目からウロコをボロボロ落とすことになりました。 【画像】こんなに面白い世界があったのか!! イベントの模様を画像で見る(16枚)
その理由を説明する前に大前提の話をしておくと、GSファンライドやGSヴェルト、ジオラリー阿蘇、関西ビッグオフフェスタ、BMCJオフロードライダートレーニングなど、「GS」シリーズを中心としたイベントが全国各地で開催されていることは、以前から知っていました。 ただし、インターネットや雑誌でそれらの記事を見た私は(改めて考えるとものすごく失礼な話で、現在は自らの無知を心から反省しているのですが……)、高価な車両を購入したGSライダーが大勢集まって、オフロードを味見するイベントなんだろうと感じていたのです。ところが……。 G/Sデイズは“ガチ”なイベントだったのです。いや、この表現は大きな誤解を招きそうな気がしますが、2日間に渡って上信越国立公園内に点在する未舗装路を走り回った私は、心身共にクタクタになり、脳内に“GSライダーのオフロード味見”などという言葉はまったく浮かびませんでした。 なかでも圧巻だったのは、スキー場内を走る「ゲレンデクルーズ」です。普段のバイクライフではあり得ない未舗装の急坂をよちよち登り、休憩地点で絶景を眺め、とてつもない角度(のように思える)ゲレンデを恐る恐る下って、平地に戻ったときの達成感と充実感と言ったらもう……!!
ちなみに、オフロードの腕前が万年初級から中級で、フラットツインGSで未舗装路を走った経験が豊富とは言えない私が、ゲレンデ走行を何とか楽しめたのは、当サイト(バイクのニュース)でもお馴染みの松井勉さんによるライダートレーニングのおかげです(別チームのインストラクターは鈴木大五郎さん)。松井さんの教えが無かったら、おそらく、ゲレンデクルーズは途中で断念していたでしょう。 ただし、G/Sデイズには初心者を対象としたコースや、舗装路のみを走るコースも設定されていますし、メイン会場からゲレンデクルーズやコマ図ツーリング(スマホにダウンロードした地図を見ながら行なうツーリングで、ラリー気分が味わえる)に何度も出かけるかどうかは、参加者の気分や体調次第です。 せっかくの機会なので、私は“ガチ”路線を選択しましたが、あまり無理をせず、ユルめの気分で楽しむ参加者も少なくないようです。