「イラッシャイ!?」馴染みの言葉がパリで…!パリっ子たちの心をときめかせる和食店とは?
【いま行きたい店】独自のアレンジが光る、新しい和食。
ラ・ブルス・ドゥ・コメルスの向かいに8月9日に静かにオープンした「iRASSHAi(イラッシャイ)」。和食に関するすべてが揃っている800㎡のコンセプトストアは、パリの日本人はもちろん、日本食大好きなパリッ子たちを狂喜させる。オーナーは日本で学業を修め、日本の暮らしを経験しているグザヴィエ・マルシャンとティエリー・マンサンというフランス人2名で、彼らはこれまでなかったカジュアルで現代的な和食関連の提案を提案している。コンテンポラリーなデザインでまとめられた店内は地上階がエピスリー、喫茶店、酒場、食堂、おにぎりやサンド、弁当などのテイクアウトそして地下が居酒屋、料理教室スタジオという構成だ。 【写真を見る】いま行きたい店5選。デートにも気軽な飲み会にも!新しい和食堪能できるレストランへ
最も広いスペースを占めているエピスリーの3/4の品がこれまでパリでは販売されていなかったというセレクションである。たとえばグザヴィエが九州まで出向いて口説いたという茅乃舎のだし、それに二段熟成醤油、日本人がパリの人へのギフトに愛用する一保堂のお茶……。お米やみりんは量り売りをし、また白味噌も小さなパッケージでの販売と初心者にも買いやすい。おもしろいのは、海苔の佃煮の瓶詰めのようにメイド・イン・フランスの商品も交えていることだ。クオリティが高く味がよければメイドインジャパンにはこだわらない。なお、パリ近郊で日本人が育てる大根、なす、キュウリなど日本の野菜もこれから徐々に種類が豊富になるという。調理道具もなかなかよい品揃えである。イラッシャイが店内で使用する食器の販売も。
1階の食堂では定食、カレーライス、麺がメインでそれにポテトサラダや春雨サラダなどをプラスできる。なお、ここの麺というのは、いまパリ中で店舗が増えているラーメンではなく蕎麦。もちろんエピスリーでも袋入りの蕎麦を販売している。10月にオープン予定の地下1階の居酒屋は「Biwan」。ビワンと読まず、ビーワンと読めば日本人にはそのジョークにぴんとくるはず。料理はイラッシャイの総括シェフのチヒロ・ヤマザキが担当だ。ラ・ブルス・ドゥ・コメルスに行くことがあってもなくても、パリにおける和食の人気ぶりのリサーチを口実にイラッシャイに行ってみよう!
iRASSHAi
40, rue du Louvre 75001 Paris @irasshai.paris 営)喫茶店 8:00(土日9:00)~18:00、酒場 18:00~24:00、エピスリー 8:00(土日9:00)~20:00、テイクアウト 11:00~18:00、食堂 11:30~22:30、レストランBiwan(10月オープン予定)12:00~14:00、19:00~22:00 無休
editing: Mariko Omura