ダミアーニ創業100年の叡智を結集させた、貴重な展覧会に潜入
ダミアーニはイタリア・ヴァレンツァで1924年に創業。つまり2024年で100年を迎えることとなった。その軌跡を表現すべくミラノの中心地にあるガレリア デイタリア美術館にて開催された「Damiani 100×100 Italiani」に行った。 【写真6点】ジュエリーの製作過程、展覧会の内装etc.
過去の名作だけでなく、100作の新作も販売
通常、このような展示会であれば過去の名作が一堂に集められ、歴史を振り返る、というものが大半だが、ダミアーニは違った。 この展覧会に向けて、新たに100作の新作を生みだし、それを販売するというスタイルをとった。100年をかけて培ってきた技術や創造性、そして貴重なレアストーンを集められるという叡智をここで一気に表現した。 圧巻は上の写真の「ミモザ」の美しさだ。どこから見ても艶やかに輝くロイヤルブルーの色と熟練したカッティング、そして、さまざまなサイズのダイヤを絶妙に組み合わせて作り上げた魅惑的なフォルム。その存在感と気品にダミアーニの矜持を感じることができる。 ダミアーニの創業は、金細工の名工として名を馳せていたエンリコ・ダミアーニ氏からスタートしている。その技術で貴族たちから注目され、高価なジュエリーを制作し始めた。その後、ダミアー二氏の子供や孫たちが、イタリアの洗練されたスタイルと美意識を軸に、革新的なジュエリーを次々と生みだし、世界を代表するブランドに育ててきたのである。 次なる100年へと歩みだしたダミアーニの熟成に今後も注目したい。