【単独インタビュー全文】国民民主党・玉木雄一郎代表 キーマンが語った今後「103万円の壁を上げたい」「最後は国家運営」「今後、頻繁に大阪に入ろうかなと思っています」
今回の衆議院選挙で自民・公明の与党は大きく議席を減らし、15年ぶりの過半数割れという結果となりました。一方で、野党の立憲民主党は議席を大きく伸ばしましたが、過半数には及ばず、今後、政権や総理大臣はどうなっていくのか。 カギとなるのが、日本維新の会と国民民主党ということになりそうです。選挙前の4倍となる28議席を獲得し、大躍進を果たした国民民主党の玉木雄一郎代表に話を聞きました。
「とにかく政策を実現したいんですよ。欲しいのポストではなくて」
―――衆院選の結果、国民民主党はキャスティングボートを握る立場になりました。今のお気持ちは? 玉木代表「あまりそういった高揚感はなくて、むしろ責任を感じています。今までは自民党・公明党で過半数を取っていたので、とにかく2党で決めれば何でも決まっていましたが、(過半数を)割れてしまったということは、新しい意思決定の仕組みが求められていると思うんですよね。与党はもっと広い気持ちで、いろんな民意を丁寧に聞くという、そういう大きな心が与党には必要ですし、野党側も『(与党が)過半数割れているから何とか法案を止めてやる』ではなくて、建設的な提案をして、良いコンセンサスを作っていく。与党にも野党にも、新しいルールと作法が求められていると思います」 ―――今のところ、自公連立や野党との大連立は考えていないのでしょうか? 玉木代表「考えていません」 ―――すでに何らかのアクションは来ているのでしょうか? 玉木代表「選挙が終わった後で、国会も始まりますから、それぞれの幹事長とか国対委員長とか、それぞれの場所で、自民党だけでなく、立憲民主党や維新など、いろいろなところとコミュニケーションをしていると報告を受けています」 ―――代表の意志としては、連立は考えていないということですね? 玉木代表「考えていません。とにかく政策を実現したいんですよ。我々が欲しいのポストではなくて。『手取りを増やす』と訴えて、その政策に期待してくれた皆さんの期待に応えるためには、やっぱり政策を実現したい。これは何としても取りに行きたい」 ―――その政策実現のために、政策ごとに連携していくことも必要だとお考えでしょうか? 玉木代表「それは今までもやってきた方向ですし、これからも同じです。政策ごとに良いものは良い、駄目なものは駄目と言う。それは、今までもそうだったし、これからもそうです」 ―――まず実現したい政策は何でしょうか? 玉木代表「『103万の壁』を上げたい。とにかく、大学生とかパートの皆さんから山のように聞かされたのは、『せっかく最低賃金が上がって時給が上がっても、103万で抑えるために、10月で働けなくなって、11~12月はシフト入れません』と。店長さんもこれから年末商戦で忙しいと、カラオケの店長はこれから忘年会で稼がなきゃいけないのに学生が雇えないから、いくら払っても来ないと言っている。せっかく最低賃金上げたり、賃金を上げても全然豊かになれないので、これ(103万の壁)を上げて、もっと働けるように、もっと稼げるようにしたいですね」