【単独インタビュー全文】国民民主党・玉木雄一郎代表 キーマンが語った今後「103万円の壁を上げたい」「最後は国家運営」「今後、頻繁に大阪に入ろうかなと思っています」
『政治とカネ』問題解決へ…玉木代表が実現したい3つのこと
―――多くの国民が自公政権にノーを突きつけた『政治とカネ』の問題について、何を実現していきたいとお考えでしょうか? 玉木代表「3つあります。(1)不透明な政策活動費は廃止。(2)旧文書交通費の使い道を全部出して残った場合は国庫に返納する。(3)我々が提案した『第三者組織』を速やかに作って、できれば年度内に作って再調査して、おかしいものはおかしいと、払うべき税金を払わせる。これが大事だと。結局、政治家は自分のことは決められないので」 ―――企業・団体献金の廃止・禁止を訴えていくお考えはおありでしょうか? 玉木代表「みんなでやるなら廃止したらいいと思います。ただ、実際に自分が受けてみると分かるのですが、企業献金が悪で、個人献金が善だというのは、実はそうでもなくて、大事なことは、影響を受けないこと。あるいは、『こういう人からもらっていますよ。だからこういう政策になるんだ』ということを全部明らかにすること。それを公開しないで隠していたから問題になっているので、しっかり公開すること。大切なのは、早く公開することです。例えば、団体や企業からもらっても、それが公開されるのが2年後となれば、選挙のときの判断に間に合わないじゃないですか。『こういう人からお金をもらう人には入れるのをやめよう』というのも判断。その判断が、公開が遅れてしまうと駄目なので、タイムリーな公開を徹底する。これが大事だと思います」 ―――政党交付金は自民党だけで160億円。それに加えて、企業・団体献金をもらうのは『二重取り』ではないかとの意見もありますが。 玉木代表「自民党は羨ましいなと思いますね。やめるのであれば一気に一緒にやめないと。我々がやめてゼロになって、向こう(他党)はまた入ってくるとなれば、ますます差がついて選挙で不利じゃないですか。スポーツと一緒で、同じルールで戦うというのが大事で、やめるなら一緒にやめる。」 ―――政策実現のためは、自公との交渉も視野に入ってくるのでしょうか? 玉木代表「『103万の壁』を引き上げるのは国民が求めていて、我々しか言っていない。自民党も公明党も立憲も維新も言っていませんから、我々が言うしかないから言いますけど、どういう交渉になっていくのかはこれからですね。まずはそれぞれの部局でコミュニケーションを取っている段階です」 ―――過去を振り返って…自民党は信頼できるのでしょうか? 玉木代表「そこが、ちょっとどうなのと思うから…。恐る恐る近づいて、取るものを取って、しっかり国民の皆さんのための政策実現ができるように気をつけてやります。ただ、今までと違うのは、皆さんの民意が示されたことによって(与党が)過半数割れしていますから、我々の意見を聞かないと予算も通りませんからね。示された民意に自民党・公明党も謙虚に耳を傾けていかないと。『国民民主党の意見を聞け』ではなくて、我々の背景にある国民の皆さんの声をちゃんと聞きなさいよと。今までみたいに『好き勝手やっても最後は何とでもなるんだ』では通用しなくなっていることに気づいていただき、自覚していただき、丁寧に耳を傾ける。そんな政権運営をしてもらいたいですね」