Wギャル対談「フェティッシュでバイオレンスなイメージ」献鹿狸太朗×湯上響花が語る『みんなを嫌いマン』
バイオレンスの香りと鋭い言葉でぐいぐい感性を突き刺す期待の新星作家・献鹿狸太朗(けんしか・まみたろう)さんをご存知だろうか? 漫画家・三ヶ嶋犬太朗(みかしま・けんたろう)として16歳でデビューし、慶應義塾大学大学院在学中に発表した初の小説『赤泥棒』がいきなり発売後即重版に。そんな注目の作家の待望の新刊『みんなを嫌いマン』がこのほど登場した。 【写真】Wギャル対談 献鹿狸太朗×湯上響花が語る『みんなを嫌いマン』 実は驚くことに献鹿さんは「Z世代のギャル」。一体、どんな人物なのかー―気になる素顔を探るべく、本好きで献鹿マニアというZ世代のギャルタレント・湯上響花さんとの対談をお願いした。会った途端に「キャ~」と感激しあった二人はすぐに打ち解け、自撮りツーショットの嵐に……「そろそろいいですか?」と声をかけ対談が始まった。
ギャルは「親」公認。自由に色々やらせてくれた
──献鹿さんはてっきり若い男性かと思っていたので、本を読んだあとに写真を見てびっくりしました。実際にお目にかかったら想像以上にギャルで……。 献鹿:(笑)。よく言われます。 ──今日は湯上さんとご一緒なのでギャル度がさらに高くて新鮮です(笑)。お二人はいつからギャルなんですか? 湯上:私は10歳ぐらいからギャルでした! 献鹿:覚えてないんです。大学1年のときに頑張って清楚に振ろうとしたけどダメでした。 ──ご両親は何か言ったりします? 献鹿:お父さんは、私が赤ちゃんの時にへそピ(注:へそピアス)開けようとしてて、お母さんが何とか止めたらしい(笑)。 湯上:うちも結構肯定的で、お父さんからも「コギャル」って言われてましたね。ちゃんとしなさいみたいなのも無かったですね。 献鹿:うちも無かった。 むしろもっと目立つようにしなよって。 地味じゃない? みたいな。 ──お二人とも学生時代から表現者として活動してますが、応援してくれていました? 献鹿:全力応援って感じですね。でもプレッシャーをかけるみたいな感じではなく、やりたいことやりな、みたいな。 湯上:やりたいことに対してノーと言われたことがないし、強制的に何かをやらされたこともないですね。 献鹿:勉強のことで親に言われてすごくハッとしたのが、「授業の50分間に集中すれば、他の時間自由に使えるから」ってことで。そうすれば放課後に塾に行かなくてもいいって言われて、それは賢いと思って実践しました。 湯上:一番ダメなのはやっぱり過干渉。逆にちょっとほっておくくらいが、一番なんか自由に歩き始めるんじゃないかなって思いますよね。