国道なのに行き止まり?分断された国道422号の端っこを見に行ってきた
以前より当連載では、国道なのに様子が酷かったり険しかったりする道、通称「酷道(こくどう)」を走るレポートをお送りしてきました。 【写真14枚】マニアにはたまらん!分断された国道の行き止まりはどうなってる?写真でツーリングの様子を見てみる 2024年現在、日本には30本以上の酷道があると言われています。どれも狭く険しく酷い道ばかりで、マニアたちからは大人気。車やバイクで走りに行く人は(少数ですが)絶えません。 しかし…「酷道」とカウントされていない国道の中にも、実は酷い道ってあるんです。今回の記事では、分断区間を抱える国道422号の行き止まりを探検しに行ってみました!
未開通区間とは?
今回訪れる国道422号は、滋賀県大津市から三重県輝北町までを繋ぐ約125kmの道です。 その中でも三重県津市三杉町から三重県松阪市飯高町は「分断国道」と言われる区間。分断国道とはその名の通り、道の途中で工事がストップしてしまい、繋がらないまま分断されてしまっている状態のことを差します。 読者の中には「えぇっ、国道が1本に繋がっていないことなんてあるの!?」と思う方もいるかもしれませんね。確かに、街中では多くの国道が幹線道路という役割を持っています。車線が多くたくさんの車が走り、路面の状況もキレイな場合がほとんどです。(仮に傷んでいたとしても、それほど期間をおかずに修繕される場合が多いはずです) ところが日本全国見てみると、険しい山を越える峠道や、中にはもともと林道(林業において木材を運搬したり、森林を整備するために造られた道)だったものを格上げした道など、街中でのイメージから大きくかけ離れた国道も存在するのです。 分断国道が生まれるきっかけは、山が険しく工事が進まない(あるいは中止となった)道や、災害などの影響で通行禁止となったまま復旧が進まない道など様々。多くは迂回路があるため生活者にとって不便は生じませんが、それでも途中で突然途切れる行き止まりの道を目の当たりにすると、なんだか切なさを感じずにはいられないのです。