デカくてゴツい「Galaxy Watch Ultra」フツーの人が使ってもイイ
スポーツ自動検出が便利でクイックボタンの出番が少ない
Galaxy Watch Ultraの特徴の1つとして、本体横に搭載されているクイックボタンが挙げられます。このボタンを押すことで、ランニングやインドアバイクなどのワークアウトを瞬時に開始することができますが、日常使いでは出番は少なめ。 なぜなら、Galaxy Watch Ultraにはトレーニングを自動検出してくれる機能が搭載されているのですが、これが非常に優秀で散歩や自転車で移動する場面に関して、わざわざボタンを押す必要性を感じないんです。 クイックボタンはふだん使いでいうと、ストップウォッチやライトの起動に使えるくらい。 あまり日常的な活用例は挙げられませんが、5秒間長押しすると最長180m先まで聞こえる大音量のサイレンが鳴るため、何かトラブルが起きた際には使う場面がやってくるかもしれません。 ちなみにこのクイックボタン、クラウン部分は押すタイプのボタンで回せそうで回せません。 ディスプレイの端をなぞって画面をスクロールさせる、Galaxy Watchおなじみの「スマートベゼル」機能はUltraでも健在。これ、意外と楽しいです。
日常使いで最も恩恵を受けたのは、充実した健康管理機能でした
Galaxy Watch Ultraですが、日常使いで有り難みと同時に便利と感じたのが充実した健康管理機能です。 今では多くのスマートウォッチで対応している睡眠測定機能はもちろんのこと、その日歩いた歩数や消費カロリーを一目で確認することができます。 なかでも面白いと思ったのがGalaxy AIによる健康分析機能で、日々の睡眠記録や運動量、心拍数のデータなどを分析し、自分のコンディションを100点満点でチェックできるエナジースコアが気に入りました。 どうしても文字やグラフだけだと自分の健康状態を把握するのって難しいですが、このように自分の健康状態が一目でチェックできるのはとても有り難く便利。たくさん眠ってたくさん運動して100点を目指そうって気持ちに奮い立たせてくれるので。 ほかにも感動したのが、Galaxy Watch Ultraには体組成(骨格筋と体脂肪)を測定できる機能も搭載されていたことです。こちらサイドボタンに中指と薬指を約15秒置くことでこれらのデータを簡単に測定することができます。 あくまで一般的なウェルネス・フィットネスの目的で提供されており、医療目的では使用できませんが、それでも目安として自分の細かいヘルスデータがスマートウォッチだけで確認できるのはかなり大きな存在だと感じました。 (※この機能はGalaxy Watch4シリーズ以降のモデルでも対応してます。)
究極のアスリートでない僕でも、健康管理機能に救われそうなスマートウォッチ
Galaxy Watch Ultraの価格は税込12万6,940円で一般的なスマートウォッチに比べたらかなりお高め。バリバリスポーツをこなすユーザー向けのハイエンドスマートウォッチであることは間違いありませんが、日常使いユーザーとしては毎日充電する必要がなかったり、多くの健康管理機能が使える点に魅力を感じました。 今回試せたのは約1週間程度と短い期間でしたが、日常使いユーザーでも「使えば使うほど、きっと今まで以上にアクティブになれる」、そんなスマートウォッチに僕は感じました。
はらいさん