鈴木ちなみ、ママ友から突然「助けて!」とメッセージが…。シンガポールのご近所づきあいは、頼ったり、頼られたり。
チャットでご近所におもちゃを譲ってもらったら
私が住んでいるコンドミニアムのチャットグループがあり、その中で不要になったものを有料・無料で「だれか要りませんか?」と譲渡するやり取りが頻繁に行われています。そこで子どもによさそうなキッチンセットを見つけたので「譲ってもらえませんか?」と連絡してみたところ「OK!いつ取りに来れるかな?」とすぐ返信がきました。 「今、娘に経済のしくみを教えたくてこれを販売しているの。彼女は受け取ったお金で新しいおもちゃを買う予定だよ。でも娘はすべてのおもちゃがサンタクロースから来てると思っていて困っちゃうよ」とメッセージももらいました。 わが子の保育園で起業家精神を学ぶプログラムがあったというのは以前ご紹介しましたが、こうやって家庭で取り組んでいる人もいるんだな~と勉強になりました。これは子どもが大きくなったときにぜひともわが家でも実践してみたいです。 早速キッチンセットを受け取ると、子どもたちが食い入るように遊んでいました。よいものをお得に譲ってもらえてラッキーでした。 後日、また連絡があり「娘はあなたから受け取ったお金でおもちゃ屋さんに行って新しいおもちゃを買ったよ。ありがとう!」とのメッセージももらいました。 ただ売り買いして終わるだけでなく、その後の様子も伝えてもらい「お子さんの成長に一役買えたのかな」と思うととてもうれしくなりました。
シンガポールならではの助け合い精神
下の子が生まれたときには「家の整理をして、赤ちゃんのグッズがたくさん出てきたからあなたに譲るわ。よかったら赤ちゃんに使って」「子ども用の自転車あるけどいる?」と話しかけてくださる方もいて、ご近所さんが子どもの成長も見守ってくれているように感じます。 シンガポールには自分の国を出て家族と離れて暮らす人たちがたくさんいます。 わが家もそんな家庭の1つですし、そういった人にとっては「遠くの親戚より、近くの他人」の精神で、国籍問わず近くに住む同じ境遇の人たちと助け合う気持ちがあるのかもしれないです。