アメリカ代表で活躍するデイビス「僕らはフロアの両エンドで大幅な改善ができたと思う」
アメリカ代表は、7月16日(現地時間15日、日付は以下同)にアラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで行なわれたオーストラリア代表とのエキシビションマッチを98-92で制し、11日のカナダ代表戦(86-72)に続いて2連勝スタートとした。 【動画】アメリカとオーストラリアの試合をハイライトでチェック! カナダ戦ではステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、デビン・ブッカー(フェニックス・サンズ)、ドリュー・ホリデー(ボストン・セルティックス)、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)がスターターを務めたものの、この試合ではブッカーとホリデーに代わってアンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)、ジェイソン・テイタム(セルティックス)を先発起用。 1万2217人ものファンが会場のEtihadアリーナへ詰めかけ、アメリカは第1クォーターに32-21と2ケタリードを奪い、16点差へ広げて試合を折り返す。だが相手チームのバックカットやオフェンシブ・リバウンドを許したこともあり、後半でオーストラリアの猛追に遭い、終盤には4点差まで詰め寄られるなかで逃げ切りに成功した。 カナダ戦で10得点11リバウンド2スティール4ブロックをマークしたアンソニー・デイビス(レイカーズ)は、この試合でも17得点14リバウンドのダブルダブルに2ブロックと殊勲の働きを見せた。 さらにブッカーが16得点3リバウンド2アシスト、エドワーズが14得点4リバウンド2アシスト2スティールを残すなど計6選手が2ケタ得点を記録したが、ケビン・デュラント(サンズ)はふくらはぎの肉離れ、合流して間もないデリック・ホワイト(セルティックス)は欠場。 スターぞろいのアメリカで攻防両面に渡って貢献するデイビスは、エキシビションマッチ2戦を終えてこう話していた。 「僕らはフロアの両エンドで大幅な改善ができたと思う。それぞれが所属するチームでベストな選手たちで、(ロスターの)12人全員がエリートなんだ。だから一緒にプレーしていくこと、ゲームの流れを読んで正しいパスをさばいていくのは難しいものなんだ」 今後チームは18日にセルビア代表、ロンドンへ場所を移してから21日に南スーダン代表、23日にドイツ代表との試合が組まれており、その後パリオリンピック本戦へ臨む。 ただ、後半に入って何度もランを許したアメリカは、試合全体で18本のターンオーバーを犯し、13本のオフェンシブ・リバウンドを奪われたため、ブッカーは「そういった点を速やかに改めないといけない。それに今日の後半でやっていたようなプレーでは金メダルを勝ち取ることはできないだろう」と警鐘を鳴らしていた。 2021年の東京オリンピックを制したブッカーだが、タフな展開をしいられていただけに、本大会を前に危機感を募らせたのかもしれない。アメリカがデュラントとホワイトを加えたフルメンバーで臨むことができるかどうかも注目だ。
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