「例年になく冷え切っている」PSで不振続くジャッジ 地元メディアからはシビアな評価と奮起のエール
熱戦が続くMLBポストシーズン、ア・リーグではヤンキースが2009年以来のワールドシリーズ出場を決めた。ガーディアンズとの優勝決定シリーズでは、現地時間10月19日の第5戦、ジャンカルロ・スタントン、フアン・ソトに本塁打が飛び出し5-2で勝利、4勝1敗でリーグ制覇を達成している。 【動画】貴重な追加点!大谷翔平が中前適時打を放つシーン 最後は延長戦までもつれたものの、打線を牽引してきたスタントン、ソトのバットが勝利を呼び込んだ。だが、15年ぶりの世界一へ向かう名門球団の中で、主砲のアーロン・ジャッジの打棒が影を潜めており、ポストシーズンではここまで、打率.161、2本塁打と不振が続く。 頂点を競うワールドシリーズの舞台で、シーズン58本塁打、144打点で2冠に輝いたジャッジの活躍が不可欠であることは言うまでもない。その中で、主砲の奮起を望む声は地元メディアからも上がっているようだ。 ニューヨークのスポーツ情報を発信する『Empire Sports Media』は現地時間10月20日、ジャッジの現在のパフォーマンスについて、「プレーオフの間、例年になく冷え切っている」と報じており、1割台の打率など低い数字となっている各スタッツを紹介。その上で、「主砲の苦闘にもかかわらず、彼のチームメイトがその穴を埋めてはいるが、ジャッジはクリーブランドとのシリーズを締めくくった試合で、さらに2つの三振を追加した」などと振り返っている。 さらに同メディアは、「ジャッジはいくつかの重要な場面での活躍もあったが、打席ではしばしば不安定で、明確なプランが見えないことが多い」と現在の打撃内容を評しながら、「ヤンキースがワールドシリーズで圧倒するためには、ジャッジがMVPレベルのパフォーマンスを取り戻す必要がある」と指摘する。 加えて、「ソトとスタントンがこのまま好調を維持すれば、ジャッジの復調がヤンキースの攻撃力をほぼ無敵にするだろう」と見通すとともに、「ジャッジがすぐに本来の力を取り戻すことはわかっているが、彼のエリート級のプレーはヤンキースの優勝の鍵を握っている」として、大舞台における背番号99の打撃へ期待を寄せた。 現地時間10月20日にはドジャースがナ・リーグ優勝を決めている。大谷翔平を擁する球界屈指のスター軍団打倒のためには、やはり、ジャッジの打棒爆発が必要であることは間違いない。初めて臨むワールドシリーズの戦い、そのバットには大きな注目が集まる。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
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