「もう気力だけじゃ、これ以上は動けない」夫から「怠けるな」と言われたけど、更年期で毎日だるくて動けない44歳
閉経の前後5年を一般に更年期と呼びます。日本人の閉経の平均年齢は一般的には50歳といわれていますが、新しい研究での平均値は52.1歳とされています。となると、47~57歳の世代は更年期に当たる人が多くなります。身体の不調に苦しみ「更年期障害」の状態に至る人もいます。 【 表 】ホルモン補充療法(HRT) の治療薬 私ってもう更年期なの? みんなはどうなの? オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです) 【100人の更年期#112】 ◆マサミさん 46歳 4歳年上の夫と3人の子どもと暮らす会社経営者。4年前に会社設立。40歳ごろからさまざまな体の異変を感じ始める
とつぜんの動悸。心臓が服から飛び出る勢いでバクバクして怖い!
4年前、夫の仕事を支えるために会社を設立して、自らが代表となったマサミさん。現在46歳と、一般的には更年期の入り口世代ですが、40代に入る少し前には、すでに体の異変を感じるようになったといいます。 「いちばん下の子どもが生まれた年のある日、ベビーカーを押して歩いていただけなのに、急に激しい動悸が始まったんです。心臓が服から飛び出るんじゃないかと思うくらいの激しさでバクバクして、本当に怖かったです」 その後もたびたび動悸を感じたものの、健康診断を受けても「問題なし」の結果がでるため、特に治療をしないまま、年月が過ぎていきました。
生理前に必ず下痢をするように。これも更年期の症状なの?
43歳になったマサミさんに、次なる変化が現れます。生理前に、必ず酷い下痢をするようになったのです。それまでは、生理不順気味ではあったものの、下痢をすることはありませんでした。 「汚れた水みたいなゆるい下痢が生理前に必ずくるので、最近は『下痢が始まったら生理のサイン』と思うようになりました」 このころから、マサミさんは自身が更年期に入ったのでは?と思うようになりました。 マサミさんには、ひと回り以上年の離れた姉が二人います。二人とも更年期に体調の変化を感じ、そのことをマサミさんによく話していたため、いずれ自分も更年期になることを、30代から受け入れていたそうです。