むき出しの天井に絵画 金沢21世紀美術館、2日から記念特別展
金沢21世紀美術館の開館20周年記念特別展「すべてのものとダンスを踊って―共感のエコロジー―」(北國新聞社後援)は2日、同館で始まる。1日は内覧会が開かれ、能登半島地震で被災し、ガラスが撤去された展示室の天井を絵画で覆うインスタレーション作品などが披露された。 インスタレーション作品はアルゼンチン出身の作家アドリアン・ビシャル・ロハス氏が手掛け、15世紀のイタリアの画家ピエロ・デ・ラ・フランチェスカの「出産の聖母」の複製画を使用した。地上には金属やコンクリート、土などでできたオブジェを配し、のぞく角度によって変化する絵画が楽しめる。 ●計59組が参加 金沢の華道家やアマゾンの先住民、現代アーティストら計59組が参加した。能美へ避難した輪島塗職人がひび割れた九谷焼を別のものに作り直した作品なども並ぶ。来年3月16日まで。