正月三が日営業停止処分…飲食店で食中毒 生ガキなど食べた男女が下痢や嘔吐の症状訴える
石川県小松市の飲食店で食事をした男女4人が下痢や嘔吐の症状を訴え、県は食中毒と断定し、この店を1日から3日までの3日間営業停止処分としました。 石川県によりますと、食中毒が発生したのは、小松市栄町の酒場JINZAです。26日、南加賀保健福祉センターに小松市の人から「23日午後7時頃、小松市内の飲食店で友人と食事をしたところ25日午後9時頃から下痢や嘔吐の症状が出て26日に小松市内の医療機関を受診した。同行した友人も同様の症状がある」と連絡がありました。 50代の男性1人と10代から20代の女性3人の4人が症状を訴えていて、この内1人が医療機関を受診しましたが、全員回復傾向にあるということです。 南加賀保健福祉センターが調査したところ、12月23日にこの店を利用した2つのグループの5人中4人が下痢や嘔吐などの食中毒症状を訴えていることや、3人の患者の便や、店の調理担当者の便からノロウイルスが検出されたこと。さらに患者に共通する食べものはこの店で調理し提供された生がきや焼いた名古屋コーチンなど以外にないこと。患者の症状や潜伏期間がノロウイルスによる食中毒症状と一致したことから、この店が提供した食事を原因とする食中毒と断定しました。 このため県はこの店を1月1日から3日間、この店を営業停止処分とし、施設の清掃や消毒、従業員に対する衛生教育の実施を指示しました。 2024年度にノロウイルスによる食中毒は、石川県内でこれまでに2件発生していて、去年8月、金沢市内のホテルで発生した食中毒では、当時、70人以上が下痢や腹痛などの症状を訴えました。 県はノロウイルスは少量であってもウイルスが入ると腸管で増殖するため1年を通じて流行するもので、カキなどの二枚貝は十分に加熱調理して食べるよう注意を呼びかけています。
石川テレビ