「同情の余地なし」強盗殺人などで28歳男に無期懲役の判決 三重・鈴鹿市
津地方裁判所で開かれた裁判員裁判(三重テレビ放送)
三重県鈴鹿市のアパートにおいて、当時77歳の男性が殺害された事件で、強盗殺人などの罪に問われていた男に対し津地方裁判所は18日、無期懲役の判決を言い渡しました。 強盗殺人などの罪に問われていたのは、住所不定の無職美崎芳一被告(28)です。 起訴状などによりますと美崎被告は今年1月、鈴鹿市内のアパートの一室でこの部屋に住む近藤康夫さん(当時77)の部屋に侵入し首を絞めて殺害した上、近藤さんの軽乗用車と現金2万5000円を奪った強盗殺人などの罪に問われていました。 18日、津地方裁判所で開かれた裁判員裁判で、西前征志裁判長は「仕事をしなくなって生活費が乏しくなり、あえて犯罪を選んだことに同情の余地はない。強盗殺人にまで及んだ意思決定は厳しい非難を免れない」として美崎被告に対し無期懲役を言い渡しました。