麻布台ヒルズ「ジャヌ東京」の魅力 アマンの姉妹ホテル、8つのダイニングにライブ感
連載《とっておきの旅》
国内では3カ所にある「アマン」の姉妹ホテルとして誕生したラグジュアリーライフスタイルブランド「ジャヌ」。2024年3月、麻布台ヒルズ(東京・港)に同ブランドの世界初となるホテル「ジャヌ東京」が誕生し、注目を集めている。動の「ジャヌ」と静の「アマン」と評されるが、いったい何が違うのか。その点に着目しながら、「ジャヌ東京」の魅力に迫る。 【写真はこちら】約4000平方メートルのウェルネス&スパ施設「ジャヌ ウェルネス」や客室、五感と想像力を刺激するダイニングの料理の例はココからチェック!
■人と人とのつながりを育む、活気に満ちたホテル
「アマン」はサンスクリット語で「平和」という意味。世界中のどの「アマン」に訪れても、まるで隠れ家のような静謐(せいひつ)なムードが漂っているのが特徴だ。空間もサービスも個を尊重。ゲスト一人ひとりが心の赴くままにプライベートな時間を過ごすことができる。 一方、サンスクリット語で「魂」を意味する「ジャヌ」は、「つながり」「インスピレーション」「探究心」がコンセプト。人と人とのつながりやワクワクする体験を通して、ソーシャルウェルネス、つまり、個人が社会と健全につながりながら豊かな人生を構築していくというあり方にフォーカスしている。 例えば「アマン」では、スタッフはゲストに対して必ず現地の言葉で挨拶をすると決まっている。「アマン東京」であれば、ゲストが海外のどこの国の出身であっても「おはようございます」や「こんにちは」から始まり、その後は英語で会話するといった具合だ。ここには「その土地の文化や歴史を尊重する」という「アマン」のコンセプトが表れている。 では「ジャヌ」はというと、このルールは設けられていない。スタッフはみんなフレンドリーな雰囲気でゲストとの距離感が近く、「ジャヌ東京」のゲストからは「スタッフとの気軽なおしゃべりが楽しかった」という声も届いているという。 こうしたホスピタリティーのあり方をはじめ、「ジャヌ東京」にはゲストのソーシャルウェルネスをサポートする様々な工夫が盛り込まれている。ここから先はその具体例を、ウェルネス&スパ、客室、ダイニングの3つの要素別に見ていこう。