「右眼球が眼窩から外れて露出」…恐怖のクマ被害が日本列島で増加中に「日当8500円」に猟師たちも怒り爆発!いくらなんでも安すぎる
猟師不足が課題なら社会全体で資格制度を緩和すべき
筆者はこの行政の態度を歓迎したい。日本の行政はお金があるうちは、補助金をばら撒くことで問題に対処しようという態度が顕著だ。しかし、そもそもの有害な垣根(規制)を取り払うことで、問題が改善されることはよくある。行政にありがちな「何かあったら不安だから規制をなくせない」ということも、お金がなく、追い詰められると規制緩和を進めるようだ。 例えば、医者が不足すると報酬を上げて呼び込もうとするが、看護師により専門的な医療行為をできるようにすることでも、人手不足は緩和される。看護師が担ってきた医療行為の一部を、一般人ができるように規制緩和をしていくのだ。 日本中のあらゆる業界で人手不足が生じている。冒頭の報告書でも救急車を早く呼んだ方がいいのは間違いないが、過疎地域では救急隊員の担い手も不足している。猟師に十分なお金を支払えないなら、違う誰かがその役割をしないといけない。社会全体で資格制度を緩和する方向で考えるべきだ。東京では専門家がそれぞれ揃っているかもしれないが、地方へ行けば、1人何役もこなさないと地域コミュニティは維持できないのだ。警察もいちいち出動しているほど人的資源が豊富とは言えないだろう。 クマ被害を通して地域社会の在り方が問われている。
小倉健一