今年の1番の名言は、朝ドラの「寅ちゃん」!名言グランプリでふりかえる2024年
● 【8位】 「金メダルは副賞。 一番大切なのは人のつながり」 ――パリ五輪金メダリスト・樋口黎さん(レスリング選手) パリ五輪で金メダルを獲得したレスリング男子・樋口黎選手が、出身地の大阪府吹田市に凱旋報告した際に語った言葉です。 世界一の座に輝いても、独りよがりになることなく、開口一番、周りへの感謝のきもちを口にする姿勢が「なかなかできない」と称賛されました。 ● 【9位】 「簡単には変われない。 でも過ちに気づければ変わっていける」 ――カツセマサヒコさん(小説家) 『ブルーマリッジ』を執筆した小説家のカツセマサヒコさんの言葉です。この作品は、男性の無自覚なハラスメントを描いたものですが、カツセさんは「恵まれた環境で、マジョリティー男性としてのんびり生きてきた」主人公と自分自身を重ね合わせ、「過去の自分の発言を思い出すことが増えた」と言います。 ただ、「簡単には変われない。でも過ちに気づければ変わっていける」という言葉そのものは、加害性の文脈にとらわれず、幅広い場面で自分を振り返るきっかけを与えてくれる点が評価されました。 ● 【10位】 「好きな人と好きなところで 好きなことをすれば良い。 幸せなことは幸せって言っていいんだよ」 ――GACKTさん(シンガーソングライター) 明け早々、1月1日に発生した能登半島地震。テレビ各局は正月特番の放送を取りやめ、地震速報へ切り替えました。そうした中、SNSでは正月の楽しそうな投稿をいさめるような“自粛警察”による投稿も多数アップされました。 そうしたなか、GACKTさんが自身のXで投稿したのが、この言葉でした。テレビ番組が自粛されたのは「人命のために必要なこと」と理解を示しつつ、「みんなができる範囲で被災者に想いを馳せながら、助けられることも同時にする」「それぞれがバランスをとりながら笑顔で生活を送ることが大切なんじゃないかな」と投げかけました。 堀江貴文さん(実業家) 「僕もずっとこう思っています。コロナのときもそうでしたけど、SNSが特に、過度な自粛みたいなものが正義だみたいな、社会の動きを縛ってしまうっていうところに、なかなか芸能人は立場上、もの申しにくい。ファンの人たちが離れていくんじゃないかなとか思って言わない芸能人がほとんどなんですけど、こういうことをちゃんと言う芸能人がいるってのは良いことだと思います」 以上が、「名言グランプリ2024」の結果でした。 さて、「言葉」という視点で世の中を見わたすと、ニュースでは、悲しいできごとが連日のように伝えられるし、SNSでは、他人を傷つける心ない物言いがあふれています。一方で、前向きで人の背中を押すようなポジティブな言葉も、同じようにたくさん生まれています。 名言グランプリに集まったのは、その中でも、強く、強く人の心を動かした、頂点の名言たちです。膨大な言葉の波にそのまま流されて消えてしまうのは、あまりにもったいない。名言の表彰を通じて、言葉の力を振り返るきっかけを作れたら。 名言は、今この瞬間も、生まれています。2025年、私たちはどんな名言に出会えるでしょうか。 <名言グランプリ 特設サイト> https://ugokasu.co.jp/tsutaekata-gp/ 【伝え方研究所とは?】 シリーズ世界累計259万部を突破した『伝え方が9割』の著者・佐々木圭一が代表を務める株式会社ウゴカスが、2021年9月に立ち上げた研究機関。「あした、もっと伝え上手に。」をコンセプトに、日本人のコミュニケーション能力のベースアップを目指して、調査・研究を行っています。活動の一環として、研究所のサイトやSNSにて、ビジネスパーソンがスマホひとつで“伝え方”の悩みを解消できるお役立ち情報や、各界の名言なども発信中。 【公式サイト】 https://www.ugokasu.co.jp/labo/ 【公式X】 https://twitter.com/TSUTAEKATAlabo
佐々木圭一